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2012年10月15日 (月)

「キック・オーバー」

Kick 「マッド・マックス」でブレイクし、監督業にも進出しているメル・ギブソンだが、一般的に人気者かといえば、そうでもなく、どちらかといえば映画ファンにはそれなりに人気だが、一般的には名前を聞いたことがある程度の微妙なポジションになっているような気がする。
 それでも新作が公開されたら観にいってしまうのがファンの性というものだろう。

 マフィアから大金を強奪した男(メル・ギブソン)が国境を越えてメキシコへと逃亡を図るが失敗、逮捕され送られた先は、無法地帯と化した悪名高き刑務所だった。
 男はその中で盗んだ金を取り戻し、脱獄する機会を狙っていた…。

 この刑務所というのが脱獄以外は何でもOKで、それどころか女や子供がいて金が流通し、それどころか麻薬の販売もOKで、一つの町となっている。
 こんな刑務所あるわけねえだろ!というツッコミもあるのだが、そこは世界のどこかにはそういうところもあるので、そのうち「世界ふしぎ発見!」で特集されるかもしれないと思う程度で軽く流すのが正解。
 主人公の男が刑務所で出会う少年が、実は刑務所内のボスの移植用ドナーとして、近い将来臓器を奪われる運命にある。
 金を取り返す、脱獄、少年の肝臓…これらをいかにやりくるかが、この映画の見所である。
 予告編を見ると、メル・ギブソンの脱出アクションみたいな感じだが、どちらかというとコメディに近い。
 だからアクションを期待すると肩透かし、だがユルいコメディとして観るとそれなりに面白い。
 監督は「アポカリプト」で助監督を務めたエイドリアン・グランバーグなので、メル・ギブソンは、ご祝儀的な出演と制作か?
 知っている人は知っていると思うが、メル・ギブソンがロジャー・ムーアの次のボンド候補の時があったのだが、この映画を観ていると、ショーン・コネリー路線ならありかなと思ってしまった。
 どちらにしろ今では年齢的・時代的には合わないんだけど。
 
 

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