「アシュラ」
ジョージ秋山先生と言えば、「電撃ハリキリ娘ピンチー」が好きで「うしっ」というギャグが好きだったのだけど、周りで誰も乗ってくれなかった。
その後の「デロリンマン」も好きだった。
今だって「浮浪雲」は読んでいる。
そんなジョージ秋山先生の漫画がアニメ映画化!
そういえば昔、「戦国魔神ゴーショーグン」の同時上映で「浮浪雲」があったなあ。
しかし、1970年代物議を醸しだした「アシュラ」がアニメ化されるとは…。
そして、これ程面白いとは!!
15世紀中頃、飢饉や戦で食糧のない時代、ただ生きるために人を殺し食うアシュラの運命を描いているのだが、とにかく「生きる」ことへの執念が全体的にひしひしと痛いくらい伝わってくる。
生きるか死ぬかの極限の状況で、人間としての尊厳とは何かということをひたすら追求している。
しかし、何よりも凄いのはアシュラを演じる野沢雅子で、ほとんどセリフらしいセリフがないのに、アシュラの心情がひしひしと伝わってくるのだ。
声優の仕事の凄まじさを思い知らされた。
これはもう彼女あってのものであり、彼女の声の演技がなければ映画は全く成り立たないのだ。
そして、人を食うという話なのに何故かレイティングがGの映画で、これに比べたら「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」が年齢制限を受けている意味がわからない。
だからこそ、子供たちに観てもらいたいのだが、残念なことに全く客が入っていない。
公開2週目からは1日1回のになってしまうのが残念。
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