「ラ・ワン」
土臭い感じのインド映画だったが、今やVFXも駆使して、さらに絢爛豪華となっている。
その意味では「ロボット」は今のインド映画の状況を多くの人に知らしめた功績は大きい。
もちろん、最新映像技術を使おうが、歌ったり踊ったりベタな展開は健在である。
そして、映画関係の人にとっては、韓国映画がジャンルとして定着してしまったので、できればインド映画も定着してほしいと思っているはずだ。
本当なら「ムトゥ 踊るマハラジャ」が大ヒットした時に、インド映画が認知され、韓国映画のようにブームから定着に至ることを望んでいたはず。
ところが、その後がうまく続かず、全国公開規模には至らない作品が多かった。
2回目のチャンスは慎重にやらなくてはいけない。
……って、正直、映画会社の思惑なんかどうでもよくて、観る側にとっては、インドだろうが、世界の地の果ての国の映画でも面白ければいいんだよ。
「ラ・ワン」はインドの国民的スター、シャー・ルク・カーン主演のSFアクション娯楽大作。
ゲームの中から現実世界に飛び出した悪役から息子を守るために闘うお父さんの話だ。
粗筋だけ聞くとダメな漫画の見本みたいだが、歌って踊って、VFXで見た目を派手に盛り沢山の勢いで突っ走る!!
ところが、実は思ったほど面白くない。
何故か?
そりゃあもう根本的に話が単純で面白くないのに、上映時間が長すぎるからで、確かに歌ったりして盛り上がっているのだけど、こういうのって1回目はインパクトあっても数をこなすと珍しくも何ともなくなってくる。
ヒロイン役のカリーナー・カプールが小雪(B83-W58-H85)っぽく、それでいてムチムチしている体で踊っているのは、ちょっとそそるものがあった。
ラジニカーントもカメオ出演してるが、おそらくシャー・ルク・カーンとの夢の競演ということで、インドでは話題なんだろうなあ。
「ロボット」の姉妹編みたいな売り方をしているが、あまり関係ないような気がする。
昔、全くつながりのないマイケル・ホイの映画を揃えてミスター・ブーのシリーズと言い張っていた時もあったので、その伝統ある流れなのか?
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