「白雪姫と鏡の女王」
ちょっと前に「スノーホワイト」が公開され、正直、白雪姫を映画会社が競って映画化する必要性があるのかどうか疑問を感じる。
それだけ企画がないのか、それとも物凄く良い企画だと思っているかはわからないが、消費者側としては白雪姫ネタは食傷気味だ。
そしてこの手の誰でも知っているような話を映画化する場合は、物凄くうまくアレンジしているか、話題になる人が出るかだけしかない。
「スノーホワイト」はどちらかといえば前者だが、「白雪姫と鏡の女王」は間違いなく後者だ。
幼い頃に父親である国王が亡くなって以来、継母の女王に城に閉じ込められていた白雪姫も18歳。
今や王国は、ワガママ女王のせいで財政は火の車。
これを打破するのは、金持ちで若くイケメンの王子と結婚するしかないと考えた女王だが、王子は白雪姫と恋に落ちてしまう……って基本のお話は誰もが知っている通りを元にして、単純に終わってしまうお話を過激なギャグやアクションを入れて盛り上げている。
正直、ディズニーのアニメで完成してしまっているところがあるので、今更感が強い。
そして、この映画の最大の売りはジュリア・ロバーツがワガママ女王を演じていることだけなのである。
つまり、大物女優が悪役をノリノリで演じている芸能かくし芸大会でしかないのだ。
そして見ていて痛々しい。
正直、話も面白くないし、要所要所に入っているギャグも恐ろしい程滑りっぱなし。
これが本国でコケたという話もわかるような気がする。
白雪姫を演じるのはフィル・コリンズの娘リリー・コリンズ。
最初は眉毛の太さが気になるが、そのうちにかわいく見えてくるから不思議だ。
監督は「ザ・セル」や「インモータルズ -神々の戦い-」のターセム・シン。
2012年1月に他界した世界的デザイナー石岡瑛子が衣装デザインをしているので、最後の仕事を見にいくということが、この映画の見方かも。
最後のインド映画風ダンスは何?と思ったが、ここが一番の見所であるのが、少し寂しい。
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