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2012年9月30日 (日)

「モンスター・ホテル」

Monsterhotel ピクサーに続けとばかり、各映画会社も3DCGアニメ映画を作るのだが、ドリームワークス以外はイマイチだ。
 ソニーも頑張っているのだが、今一歩抜けることができず、凡庸に終わっている。
 この映画も原題通り、「HOTEL TRANSYLVANIA」で良いと思うのだが、日本の配給会社がピクサーに便乗しようと思ったのか、「モンスターズ・インク」のパクリのようになっているのが残念。
 ドラキュラがモンスターたちのために作ったホテルに人間の青年が紛れ込んでしまい、その青年にドラキュラの娘が恋をしてしまったことから巻き起こる大騒動……とまあお化け物にありそうなベタな展開。
 正直、あまり面白くない。
 ギャグも不発気味。
 ドラキュアの娘ももう少しかわいければいいのだが、イマイチかわいくない。
 そろそろ海外のアニメの「萌え」とは何かをもっと研究してもらいたい。
 アダム・サンドラーの製作総指揮というのが、本国での最大の売りなのだろうが、日本ではアダム・サンドラーの知名度は極めて低い。
 いやもっというと彼の映画で当たりなしと言ってもいいくらいだ。
 唯一面白かったギャグが狼男と羊のエピソードのみ。
 3D映画なのだけど、思った以上に効果は出ていなかった。
 日本語吹替版は山寺宏一、若本規夫、三ツ矢雄二とベテランが揃っていて悪くないんだけどね。
 
 

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2012年9月29日 (土)

「エージェント・マロリー」

Marori 「コロンビアーナ」を観ている時に、「あれ、主役の女の子って、もっと骨太な感じじゃなかったけ?」と思ったが、それは、自分が適当に予告編を見ていたので、「エージェント・マロリー」とごっちゃ混ぜにしていたからだ。

 バロセロナの人質救出作戦に成功した女性スパイのマロリーにMI6の依頼で、新パートナーと組み謎の男を追跡するという仕事が舞い込んでくる。
 しかし、それは罠だった……という話で、主演が女子総合格闘技界の人気スター、ジーナ・カラーノでフリーランスの女スパイが主人公となれば、派手なアクションを期待してしまう。
 公開時期も「ボーン・レガシー」と同じなのに対抗馬的なものだと思ってしまうのだ。
 ところが、監督がスティーブン・ソダーバーグなので、そんな映画を作るわけがない。
 「オーシャンズ11」も出演者が豪華なので期待して観に行って、何か居心地の悪いものを感じた人もいるだろうが、正にそれである。
 この映画も実に地味な展開で、派手なドンパチを求めていくと肩透かし。
 ジーナ・カラーノは動きのキレはあるが映画的な面白さはあまりない。
 出演者は、マイケル・ファスベンダー、ユアン・マクレガー、アントニオ・バンデラス、マイケル・ダグラスとむやみやたらと豪華だが、これもソダーバーグの映画では当たり前。
 結局、この映画はスティーブン・ソダーバーグの作るいつも通りの映画で、映画ファンの中ではお約束中のお約束の展開なのだ。
 だから普通の人が派手なアクションを求めていったら御愁傷様としか言いようがない。
 もちろん、わかっているんだけど、あえて言う。
 つまらね~。
 
 

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2012年9月28日 (金)

「ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode 1 」

Bwjc 台湾で大ヒットしたTVドラマ「ブラック&ホワイト」の劇場版らしい。
 らしいというのは、今回初めてそんなドラマがあったことを知ったわけで、日本に限らず、テレビ番組の映画化は万国共通らしい。
 ドラマがあるならタイトルも「ブラック&ホワイト」の方が良いんじゃね?と思ったが、既にマックGの監督作品のタイトルがそれなので混乱するか。
 もっとも、あの映画の原題は全く違うのだけどね。
 正義感が強く有能ではあるものにの、やり過ぎなところがあって、物は壊すし、上司にもあまり好かれていない熱血刑事が、街の爆破計画を阻止するために命懸けの活躍を描くもので、今の時代にそんなベタな刑事の設定もどうよ?…と思ったが、これが意外に面白い。
 昔、懐かしい香港映画のテイストが生きており、ツッコミ所はあるものの、盛り沢山の内容とアクションで大変面白く、2時間以上の上映時間もあっという間だった。
 ドラマ版の3年前が舞台らしいのだが、そんなこと知らなくても楽しめる。
 刑事の髪形(?)が「スピード」のキアヌ・リーブスを思い出させるし、格好は「パッセンジャー57」のウェズリー・スナイプスだ。
 飛行機の中のエピソードは、米倉涼子(B84-W58-H85)の「交渉人 THE MOVIE」より面白く、「海猿」よりも絵的にかっこいい。
 主演は…ごめん、全くわからない。
 考えてみれば、台湾の芸能人ってビビアン・スー(B85-W57-H85)くらいしか知らないしいね。
 監督はツァイ・ユエシュン…って誰?と思ったが、テレビ版を手掛けている人らしい。
 日本で言うところの「相棒」とか手掛けている人と言われても、外国人にはわからないみたいなもんか。
 まあ出演者とかスタッフはよくわからないが、映画としては面白いので必見かもよ。
 

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2012年9月27日 (木)

「ヴァンパイア」

Vampire 多くの人は岩井俊二の映画に求めるのは「Love Letter」や「 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? 」のような路線である。
 ところが、岩井俊二自身はそういうことをやりたいとは思っていない。
 クリエーターの作りたい物がと観客の見たいものと合致した場合、映画としては究極の幸せであるのだが、逆に全く合致しない場合は極めて不幸だ。
 この映画はタイトルだけで大損をしている。
 正直、ここ最近はゾンビ映画は食傷気味だが、吸血鬼物だって今更感が強い。
 この映画はその手のホラーとは少し違うのだが、タイトル聞いただけでは多くの人が吸血鬼物だと思い込む可能性は極めて大きい。
 っつうか、自分なんだけどね。
 認知症を患う母と同居する高校教師の主人公は血を求めずにいられない性癖を持っており、ウェブサイトに集う若者たちから血を抜いている……という話で、本物の(?)吸血鬼ではなく、血を扱った猟奇的な殺人事件の犯人が主人公だ。
 真剣つまらない。
 「花とアリス」以来8年ぶりの長編ドラマがこれだと思うと悲しいものがある。
 出演者も知らない人ばかりで、唯一有名な蒼井優(B78-W64-H85)でさえも、彼女の無駄遣いでしかない。
 知的で繊細であり孤独な主人公とか、自殺サイトに集まる人々とか、そんなの「リリィ・シュシュのすべて」でやったことの焼き直しにしかすぎないし、やるなら過去の作品を越えるべきだと思うのだが、残念なことに焼き直しというか劣化コピーのような感じが否めない。
 おそらく、多くの人が彼の作品に求めるリリカルな世界は、この映画の中に時々チラッとその片鱗が出てくる。
 もちろん、ファンの求める心地よさと、監督の作家としての新しいことへのチャレンジは必ずしも一致するものではない。
 ただ、新しくやりたいことが、観客の求めるものより上を行っていれば誰も文句は言わないのだが、それがなかなか難しいものがある。
 この映画も粗筋だけ聞くとあまり観る気になれなかったのだが、岩井俊二が監督しているから観にいっているだけで、そう考えると彼の昔の功績は大きいのかな。
 いわゆる惚れた弱みというやつかもしれない。
 今回の映画で一番良かったのは、毎度お馴染みゲロを吐きそうなくらい気持ち悪い手持ちカメラの撮影が少なかったことか。
 
 

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2012年9月26日 (水)

「劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-」

Tb スポンサーロゴを背負い企業の援助を受けて平和を守るヒーローの活躍と日常を描いたTVアニメの映画化。
 一応、TVシリーズは見ていたのだけど、見ていなくても問題なし。
 TVシリーズの第1話と第2話をベースに新しいエピソードが構築されている。
 2012年の夏はヒーロー大集合の「アベンジャーズ」が話題で、「日本よ、これが映画だ」と強気の宣伝文句がやたらと目立っていたが、日本だって負けてはいない。
 といっても実写では完敗なのでアニメで勝負だ。
 ヒーローは正体は秘密のくせに、やっていることとコスチュームが派手なので、スポンサーロゴを背負うのはアイディア的にはありかもしれない。
 確かにこのアニメを見ているとペプシNEXが飲みたくなる(笑)
 実はこのアニメ、スポンサーロゴを背負って闘うというギャグみたいな設定なのに、中心となる話がヒーロー物としてはかなり正統派で、ちゃんとアメコミのヒーローにありそうな要素を盛り込んでいる。
 日本の特撮ヒーローがターゲットが子供であるため、どうしてもそこから頭一つ出ないのに、アニメではできているのに安心。
 おそらく、昔だったらタツノコプロがやりそうな感じだが、サンライズがやってしまっているのが時代の流れか。
 一応、色々な解決していないこともあるが、来年の秋に第2弾が公開されるので、そこで一気に解決すると信じたい。
 正直、最近の映画は続編作れるような前提が多すぎて、うまくまとめきれていない場合が多い。
 幸い、この映画はまだうまくまとめて次回への引きを作っている方かな。
 映画の最後の人気投票的なものがあって、実際の投票で毎週ランキングが変わり映像もそれに合わせているらしい。
 どこまで本当にやているかどうかは知らないが、これもデジタル上映の特性をうまく生かしたやり方だと思う。
 
 

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2012年9月25日 (火)

「きっと ここが帰る場所」

This_must_be_the_place 元人気ロックスターのシャイアンは現在引きこもりの生活をしている。
 ある日、30年以上会っていない父親が危篤との知らせが入る。
 しかし、飛行機嫌いのシャイアンが船で戻ったものの、臨終には間に合わなかった。
 そして、強制収容所を経験したユダヤ人の父が、当時ナチス親衛隊の一員だった男を探していたことを知ったシャイアンは父に代わってその男を探す旅に出る……。
 いわゆるロードムービーというやつで、旅をしているうちに色々なわだかまりが消えていくという話。
 ショーン・ペンがロックスター役で登場。
 普段でもヴィジュアル系のメイクをしているのが滑稽でもあり悲しいものがある。
 声がか細いのもどうよ?と思ったが、しばらく観ていると違和感がなくなってくる。
 これも演じているのがショーン・ペンだからか…と妙に納得させられてしまうところが彼の存在感か。
 最初は彼のどこが人気ロックスターなのかよくわからなかったが、話が進むにつれて徐々にわかってくる。
 父親と息子の関係が修復して終わりかと思いきや、ナチス親衛隊の男を捜す話展開は意外だった。
 いや、普通に考えたらそんな展開にならないって。
 だからこそ、面白かった。
 監督はパオロ・ソレンティーノ。
 トーキング・ヘッズの名曲「THIS MUST BE THE PLACE」が効果的に使われている。
 海外の映画って歌の使い方が上手いことを改めて実感!
 
 

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2012年9月24日 (月)

「グラッフリーター 刀牙(トキ)」

Toki 自分は斉藤由貴(B86-W59-H86)が好きだ。
 それ故に出演映画は全部観ている。
 声だけ出演の「ラッコ物語」だって観にいっている。
 そんなかつては東宝の看板女優で、正月映画の顔だった彼女も、結婚してからは出産などもあって出演がめっきり少なくなってしまった。
 それでも彼女の出ている映画があろうものなら時間を作って観にいくのだ。
 この映画は、板垣恵介の「グラップラー刃牙」の熱狂的ファンの母と、彼女によって刃牙風英才教育を受けたダメ息子が、立ち退きを迫られた地元商店街を守るために立ち上がる下町人情ドタバタコメディ。
 最初に斉藤由貴が若い時代の設定で出てくるのだが、メイクの加減でかつての若い時を再現しており、滅茶苦茶かわいい。
 もうこれだけでもいいかな……いや実はこの映画、これだけしかないのだ。
 とにかく話がつまらない。
 「グラップラー刃牙」をベースにしているので、漫画を知っていないとわからないかもしれないが、知っていたところでニヤリと笑えるかというとそうでもない。
 よく学生の自主映画で自分の好きな映画のパロディを入れて悦に入っている人がいるが、それに近いような感じだ。
 たとえ、「刀牙」を知らなくても面白ければいいのだが、話があまりにも陳腐すぎる。
 そもそも商店街の立ち退きも、相手側からの好条件を提示されており、それを感情的に勝負事に持ち込んでいるので説得力がない。
 今更、下町=人情や人とのつながりじゃないでしょ。
 監督は藤原健一。
 共演は須藤凌汰、津田寛治、渡辺いっけい、ケン ドーコバヤシ。
 でもこの映画の最大の売りはAKB48の北原里英(B78-W58-H83)が出演していることであることは間違いない。
 
 

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2012年9月23日 (日)

「I'M FLASH!」

Im_flash 新興宗教団体の若き三代目教祖が、知り合った女性とドライブ中に事故に遭う。
 彼は軽傷だったが、彼女は意識不明の重体。
 教団幹部は事故のもみ消しをしようとし、彼を守るため3人のボディガードが雇われた。
 事故により死を感じ、生きる意味を知った彼は教祖をやめる決意をする。
 しかし、多くの信者と金が動く宗教団体は、そう簡単に彼の思い通りにいくわけもなく、ボディガードには内密に違う命令が出ていた……。

 う~ん、実はそんなに面白くない。
 新興宗教の教祖、3人のボディガード=殺し屋、意識不明の美女(実はワケあり)、俗世間から隔離された南の島……それぞれの状況から生きることについて描きたいのだろうけど、うまく処理しきれていないというか、材料はいいのに調理方法が良くないという言葉が一番適切かも。
 何が一番惜しいかというと、生死への緊張感というか緊迫感というか、切羽詰まったものがない。
 これはアクション物にしろとか、そういう意味ではなく、静かながらも滲み出るよなものがあればいいのだけど、正直それがあまり伝わってこないのだ。
 主演が藤原竜也で、共演は松田龍平、永山絢斗という役者としては申し分ないのが揃っているのに残念。
 監督は「空中 庭園」「蘇りの血」の豊田利晃。
 ヒロイン役の水原希子(B75-W60-H85)は、黒木メイサ(B78ーW56ーH82)と顔が似ていると思ったけど、今や黒木があんな状態なので、その代わりで露出してくる可能性は大きい。
 というか、自分は水原がお気に入りなので、もっと色々な映画に出演してほしい。
 
 

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2012年9月22日 (土)

「ロック・オブ・エイジズ」

Rock_of_ages もはや文化的な違いであり、どうしても日本人が違和感を感じるのがミュージカル映画だ。 
 普通のドラマが展開しているのに、当然歌ったり踊ったりしている。
 ミュージカル映画はそういうものだと頭ではわかっていても、抵抗感があり違和感を拭えない。
 これはもう考えるのではなく、感じるしかない。
 おそらく、多くの日本人は歌や踊りが始まったら、それは別物の何かが始まったと思って見ている人が多いかもしれない。
 この映画は、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化で、全編80年代ロックが使用されている。
 1987年、夢を追ってハリウッドにやってきた若い男女の恋の行く末、それにロックのカリスマが絡んでいくのだが、話は極めて単純。
 これはカンフー映画がカンフーアクションを見せるため、とりあえず話があるようなもので、音楽を見せるためのきっかけにしかすぎないのだ。
 だから、凝った話を求めている人はこの映画を観ない方がいい。
 話はあまりにも陳腐だから。
 ある意味、正統派のミュージカル映画とも言える。
 劇場の音響システムで音を楽しむのが正解。
 何しろスタジアムロックの再現なんだから。
 さらに1987年という時代設定がポイントで、MTV全盛期で、エアロスミスやガンズが人気だった頃であり、この映画は当時の有名な曲をガンガン効果的に使っている。
 しかし、極めて残念なことは、それが日本人にはイマイチピンと来ないことであり、生活に根ざしてないのでわからない。
 これはもう文化的な違いであるためどうすることもできない。
 さらに、本人が洋楽を好きでないとどうしようもない。
 何故なら、それが前提となっているから。
 もっといえば、ミュージカルが映画化するとどうなるか?という楽しみのもあるはずなのだが、それさえも知らないと面白さは半減するかもしれない。
 実はこの映画は、日本人には正に細かすぎて伝わらないところが多い。
 唯一の売りはカリスマ・ロックスターをトム・クルーズが演じていることで、自ら歌っているらしいとのことなのだが、彼は厳密に言うと主役ではないし、歌も彼の声とかを普段から意識していないと何がどう凄いかわからない。
 他にもキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ポール・ジアマッティ……と意外に豪華なのだが、メインの主演の男女は日本では知名度がない。
 それ故の面白さがわかりにくい。
 監督は
 正直、微妙な映画で基本面白くないけど、好きな人は好きという感じかな。
 
 

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2012年9月21日 (金)

「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド」

Marley ホームレスの人を「レゲエのおじさん」と言って通じてしまうのは、ボブ・マーリーの存在が極めて大きい。
 彼のドレッドヘアが、頭を洗わずにべたついた髪に似ているのが語原であることは言うまでもない。
 そういえば、いしかわじゅんの漫画「うえぽん」で日本に来た主人公がホームレスを見て「これが日本のボブ・マーリーですね」を言うのは、こういう状況が前提となっている。
 ところが、自分はボブ・マーリーをよく知らない。
 音楽をやってるホームレスっぽい人ということくらいだ。
 一応、音楽は聞いたことがあるなあ程度。
 そんな自分にとって、この映画は大変ありがたい。
 この映画は、ボブ・マーリーの生涯を、家族や友 人、バンド・メンバーによる貴重なインタビューや、秘蔵のプライベート映像で構成されている。
 ボブ・マーリー財団初のオフィシャル・ドキュメンタリーなので、当然、彼について悪く言っているところはない。
 確かに彼の一生や功績はよくわかった。
 一方で、彼の音楽を劇場の音響で楽しみたい人には物足りないかも。
 監督は「ラストキング・オブ・スコットランド」のケヴィン・マクドナルド。
 ただちょっと上映時間が長すぎる。
 やっぱり2時間以内が理想かな。
 
 

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2012年9月20日 (木)

「夢売るふたり」

Yumeuru 東京の片隅で小料理屋を火事で失ってしまった夫婦。
 店を再建するための資金集めのため二人のとった方法は結婚詐欺だった…。

 夫婦お互い納得ずくの結婚詐欺のはずだが、男は後ろめたさを感じ、女はわかっていても嫉妬に近い何かを感じている。
 正直、演じている阿部サダヲが女を手玉に取るようには思えない。
 顔だってイケメンから程遠い。
 ところが、女性の微妙な心の寂しさにタイミングよく入り込んでくるところが妙に説得力がある。
 確かにホストクラブのナンバー1は、イケメンでもなくマメな男だとも聞く。
 しかし、阿部サダヲよりも妻役の松たか子(B85-W59-H85)の吹っ切れたキレた演技が凄まじく、女の情念がひしひしと伝わってくる。
 「ヴィヨンとその妻」以降、彼女の女優路線は大きく変わってきている。
 そして、今の彼女が見ていて遙かに面白い!。
 この映画の最大の面白さは松たか子によるものが大きい。
 そこまでやるか?みたいなこともやっており、もはやそこに「ロンバケ」時代の彼女はいない。
 監督の西川美和は、女性監督だからなのか、女性のいやな部分や痛いところ、さらにはしたたかなところも、これでもかと描いている。
 ただ残念なことに、それ故に賛否が分かれるのは致し方なく、さらにオチのつけ方も議論を呼びそう。
 自分はひしひしと感じる情念の怖さが面白くて良かった。
 
 

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2012年9月19日 (水)

「未来警察 Future X-cops」

Future_xcops 知っている人は知っていると思うが、タツノコプロはSFのデザインと設定がずばぬけている。
 それらは真面目な話からギャグまで徹底している。
 「未来警察ウラシマン」はシリアスとギャグのバランスをうまく取りながら、時間をテーマとしたSFとしてかなり良くできている。
 また時代的に「ブレードランナー」を意識したと思えるネオトキオのデザインは斬新であり、その凄さは第2話でよくわかる。
 放送時間が途中で変わったりして扱いは悪かったが、SFアニメとしての評価は高く今でも多くのファンがいる。
 …とここまで引っ張って、実は「ウラシマン」と全く関係ないのがこの映画だ。
 すいません、「ウラシマン」の話を書きたかっただけです。
 で、一応、この映画も時間をテーマにしている。
 2080年、石油に代わる新エネルギーを開発したマー博士が、石油企業が送り込んだ暗殺団の襲撃に遭うが、警察官ジーハオが阻止!
 今度は2020年の過去に行って幼少時代の博士を殺害することにした暗殺団。
 それを知った政府はジーハオをサイボーグに変身可能な肉体へと改造し、少年時代の博士を救うためタイムスリップをさせるのだった……。
 時間テーマのSFが好きなので物凄く期待したが、過去と未来の辻褄や伏線がピタリと合うような痛快さはあまりなく、じゃあアクション満載かと言うと、確かにそうなのだがイマイチキレがない。
 正直、残念な結果に。
 主演は「インファナル・アフェア」のアンディ・ラウ。
 「ゴッド・ギャンブラー」のバリー・ウォン。
 う~ん、やっぱり「ウラシマン」最高!…と思っている余裕があるのはダメだろうなあ。
 良くも悪くも香港映画テイストなんだけどね。 
 

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2012年9月18日 (火)

「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」

Dictator 「ボラット」「ブルーノ」のサシャ・バロン・コーエンが再びラリー・チャールズ監督と一緒に挑んだのは、アフリカの独裁者だ。
 ワディヤ共和国という架空の国の独裁者アラジーン将軍が、核開発疑惑に対する反論を国連で行うため、ニューヨークに行くが、何者かに拉致され、替え玉とすり返られてしまう。
 身一つで彷徨う彼に手を差し伸べたのは、自然食店で博愛主義の活動家ゾーイだった。
 とりあえず彼女の店で働き、反撃のチャンスを待つアラジーンだったが……という話で、今回もフェイクドキュメンタリーかな?と思いきや、普通の劇映画だった。
 劇映画では緊迫した笑いは出ないのではないか?とお嘆きの貴兄もいると思うが心配無用。
 劇映画であっても過激なギャグや下品なネタは満載である。
 「ローマの休日」の例を出すまでもなく、高貴な方が下々の生活に降りてきて、とんちんかん(←死後)なことをやらかすのはお約束で、この映画はどちらかというと「星の王子ニューヨークにいく」と同じカテゴリーに属する感じだ。
 独裁者が下々の生活に触れ、民主主義最高!アメリカがやっぱり一番!……というオチになるかと思えば、そうでもなく、どちらが良いと決めつけるわけでもなく、今の時代どちらが正しいでもなく、むしろきちんとした独裁者=リーダーがうまく民主主義を作っていけば良いという感じになっている。
 この手の話を日本で作るのはちょっと難しいだろうなあ。
 例え身近にネタがあろうともね。
 でも国家的な話じゃなくても、この映画の主人公のような経営者は普通に一般企業にいるんだよなあ。

 
 

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2012年9月17日 (月)

「籠の中の乙女」

Dogtooth エドモンド・ハミルトンのキャプテン・フューチャー・シリーズの主人公カーティス・ニュートンは、頭脳明晰&強靱な肉体、そして健全な精神の持ち主だ。
 誰とも接触しない月面基地で俗世間に接触せず、生きている脳とロボット、それにアンドロイドに育てられたから……という設定。
 子供の頃は納得して読んでいたのだけど、今考えると疑問が沸いてくる。
 俗世間と閉鎖された環境で育った子供ってどこか問題ありそうじゃない?
 この映画はそんな疑問に少しだけ答えてくれる。
 ギリシャ郊外でプール付きの豪邸に暮らすとある裕福な家庭。
 そこにいる3人の子どもたちは両親に大切に育てられ、生まれてから一度も外の世界に出たことがなかった。
 世の中の汚らわしきものの影響から守るため、両親は外の世界がいかに恐ろしいかを様々な形で信じ込ませていた。
 従順な子どもたちも清 潔で安全な家の中で不満を感じることなく成長していく子ども達だが、年頃になった長男の性欲を処理するために、父親が金で雇った女性を連れてきたことから、他の2人の姉妹に影響が出てきて、両親が懸命に守ってきた完全無菌の生活環境は崩壊しつあるのだった…。
 そもそも俗世間から子どもたちを隔離している時点でダメじゃない?
 年頃の少年の性欲処理は、親がどうこうするものではなく、ろくでもない同級生や先輩が教えてくれたり、エロ本やエロビデオをこっそり見るなりして自分で何とかするのが健全な青少年のあり方だ(きっぱり)
 ここらへんの異常さや妙な面白さがこの映画の肝であるのだが、ど~もこの監督の演出が自分と合わないせいか、イマイチ面白くなかった。
 あ、でも姉妹の意味不明な踊りは好きだよ。
 第62回カンヌ国際映画祭“ある視点部門”でグランプリを獲得したり、第83回アカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされたりしているらしいので、これが面白いと言えないとダメだろうけど、自分には無理だった。
 監督はギリシャのヨルゴス・ランティモス。
 ギリシャの映画って、「007/ユア・アイズ・オンリー」しか観たことない……と思ったら、あれは舞台にしているだけだったね。
 いつものお約束すいません。
 
 

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2012年9月16日 (日)

「バイオハザードV:リトリビューション」

Resident_evil_retribution シリーズ第5弾!
 ゲームの販売に合わせて公開されるため、映画を使った壮大なCMだとも言われているが、自分はゲームをしないのでわからない。
 どちらかといえば、映画のファンなので。
 アンブレラ社の空挺部隊との戦闘で海に落ち、意識を 失ったアリス。
 目覚めるとを覚ますと、アンブレラ社の巨大施設だった。
 ジルに尋問を受けていると、何故か宿敵・ウェスカーの部下のエイダ・ウォンが救出に来る。
 果たしてアリスは東京やニューヨーク等の都市を再現したアンブレラ社の巨大施設から脱出できるのか……という展開なのだが、基本的に話はあってないようなもので、ひたすらバトルの繰り返し、ある程度時間が来たら締めに入って次回に続くといった感じ。
 今回はどちらかといえば、ゾンビホラーではなく、アクション物で、「エイリアン2」を意識した感じ。
 いやもっというと、アリスが小さい女の子のために命をかけるところなんか、そのまんまだし。
 アリスもウィルスを取り込んでから最強無双状態で、危機に陥ってもドキドキ感はあまりない。
 もはや、ノリはブルース・リーの映画で、絶対に負けないことがわかっているので、いかに敵を叩くかを楽しむことが前提となっている。
 自分は単純なアクション路線大好きなので面白いと思ったし、IMAXで観ると音響に迫力があるので、アトラクション映画としては最高だ。
 主演は、当然、ミラ・ジョヴォヴィッチ。
 もはや一瞬のブレもなく、色物特撮女優の道を爆走中!!
 監督は、旦那のポール・W・S・アンダーソン。
 正に、旦那の旦那による嫁のための嫁がかっこよく見える夫婦共稼ぎ映画。
 次回で完結との話もあるが、形を変えて続いていくのだろうなあ。
 
 

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2012年9月15日 (土)

「白雪姫と鏡の女王」

Mirrormirror ちょっと前に「スノーホワイト」が公開され、正直、白雪姫を映画会社が競って映画化する必要性があるのかどうか疑問を感じる。
 それだけ企画がないのか、それとも物凄く良い企画だと思っているかはわからないが、消費者側としては白雪姫ネタは食傷気味だ。
 そしてこの手の誰でも知っているような話を映画化する場合は、物凄くうまくアレンジしているか、話題になる人が出るかだけしかない。
 「スノーホワイト」はどちらかといえば前者だが、「白雪姫と鏡の女王」は間違いなく後者だ。
 幼い頃に父親である国王が亡くなって以来、継母の女王に城に閉じ込められていた白雪姫も18歳。
 今や王国は、ワガママ女王のせいで財政は火の車。
 これを打破するのは、金持ちで若くイケメンの王子と結婚するしかないと考えた女王だが、王子は白雪姫と恋に落ちてしまう……って基本のお話は誰もが知っている通りを元にして、単純に終わってしまうお話を過激なギャグやアクションを入れて盛り上げている。
 正直、ディズニーのアニメで完成してしまっているところがあるので、今更感が強い。
 そして、この映画の最大の売りはジュリア・ロバーツがワガママ女王を演じていることだけなのである。
 つまり、大物女優が悪役をノリノリで演じている芸能かくし芸大会でしかないのだ。
 そして見ていて痛々しい。
 正直、話も面白くないし、要所要所に入っているギャグも恐ろしい程滑りっぱなし。
 これが本国でコケたという話もわかるような気がする。
 白雪姫を演じるのはフィル・コリンズの娘リリー・コリンズ。
 最初は眉毛の太さが気になるが、そのうちにかわいく見えてくるから不思議だ。
 監督は「ザ・セル」や「インモータルズ -神々の戦い-」のターセム・シン。
 2012年1月に他界した世界的デザイナー石岡瑛子が衣装デザインをしているので、最後の仕事を見にいくということが、この映画の見方かも。
 最後のインド映画風ダンスは何?と思ったが、ここが一番の見所であるのが、少し寂しい。
 
 

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2012年9月14日 (金)

「ギリギリの女たち」

Girigiri 自分の中で2009年のダメ映画日本映画部門第1位で、その後も1位の位置をキープしている「白夜」。
 申し訳ないが、監督の小林正広は自分の中では、ラース・フォン・トリアーと並ぶ要注意人物だ。
 唯一、「春との旅」は良かった。
 そんな好きでもない監督の映画を観るのは、映画ファンの矜持というやつと、ひょっとして面白い物が出てくるかもしれないという、宝くじ的なものがあるからだ。
 「ギリギリの女たち」は、震災後の気仙沼を舞台にして、ニューヨークから帰ってきたダンサーの長女、東京に住む次女、家を守る三女が15年ぶりに再会し、お互いの本音をぶちまける……という話で、最大の話題は冒頭35分ワンカット、全編28カットで撮影されたということだろう。
 まず、偏見だが自分は長回しが嫌いだ。
 特に限りなく固定に近いものは特に嫌いだ。
 長回しでもカメラが動いて絵を作っているのは好きだ。
 この映画はカメラが左右に動く程度で、出演者が頑張って演技をしているのを撮影している。
 偏見だが、何故か長回しは過剰評価されすぎている。
 もちろん、そういう表現もあることはわかるが、基本観ていて面白くない。
 よく、演劇やっている人達が固定カメラで自分らの演目を撮影しているが、この映画もそれと同じだ。
 特に冒頭35分は役者さんの演技も演劇っぽい。
 おそらく、監督の演技指導や演出でこういう形になったのだろうが、役者さんが構えている感じがする。
 特に長女役が物凄く演劇っぽい感じがして、他の二人より少し浮いている感じがする。
 本当はもっと生々しく臨場感を出すはずの長回しだったはずが、意外に効果が出ていない。
 時々、物凄く説明っぽくなるのだ。
 冒頭35分ワンカット、全編28カット。
 はあ、そうですか……としか言えないし、そこが売りなの?
 おそらく好き嫌いが分かれる映画で、自分は好きではない。
 
 震災を題材にしていることについてはノーコメント。
 もちろん、これは個人の感想であり、世間の評価は高いだろうから気にしないでくれ。
 出演は渡辺真起子、中村優子、藤真美穂。
 だけど、「白夜」より遙かにマシなので良しとする。

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2012年9月13日 (木)

「デンジャラス・ラン」

Safe_house アメリカのドラマや映画において、絶対的に便利なアイテムといえば、CIAだろう。
 とにかく、この組織を登場させておけば、少々無理な設定も問題なし。
 何しろCIAだからの一言で済んでしまうし、もはやすっかり世界のお約束だ。
 しかし、いくらCIAであっても、全員が頭脳明晰、強靱な肉体、破壊工作に長けているわけもなく、当然、地味な仕事だってあるはず。
 テレビ局の人間が全員番組制作をしているわけではないのと同じだ。
 この映画の主人公マットは、南アフリカにあるCIAのセーフハウスの管理をするのが仕事で、早く世界を股にかけて大活躍する工作員になりたいと思っている。
 ちなみにセーフハウスというのは、隠れ家のことで、世界各地に点在し、そこにいけば、それなりの装備が整っていて、隠れたり、要人を連行して匿ったり、尋問したりできる施設のことだ。
 ある時、CIA史上最高のエージェントであり、CIAが最も恐れる裏切り者であるフロストが、彼の管理するセーフハウスに連れられてくる。
 ところが、極秘のはずなのに武装集団に襲われ壊滅状態させられるに。
 マットはフロストを連れてセーフハウスから脱出!
 応援がすぐにくるわけでもなく、敵の正体も分からぬまま、たった一人でフロストを守らなければならなくい。
 しかも、フロストは心理作戦のエキスパートで、逃亡のチャンスを狙っている……ということで、CIAのセーフハウスを管理する人が主人公というのが面白い。
 そういえば「007/リビング・デイライツ」でセーフハウスが出てきたが、ここの一般職員っぽい男が実は物凄く強いという設定が斬新だった(結局やられてしまうのだが…)
 しかし、ショッカーの戦闘員が昇進すると怪人になるように、CIAも出世すると工作員というのが、体育会系で笑えた。
 セーフハウスの管理人が、工作員としていかに動くか?という不慣れなところがハラハラさせる。
 心理作戦を得意とするフロストが、言うほど人をまるめこんでいるようには思えなかったのが残念!
 出演は、デンゼル・ワシントンとライアン・レイノルズ。
 監督はこの作品がハリウッド・デビューとなるダニエル・エスピノーサ。
 演出がトニー・スコットっぽい。
 続編も無理したら作れそうだけど、それはやめてほしい。
 
 

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2012年9月12日 (水)

「神弓-KAMIYUMI-」

Kamiyumi 新宿歌舞伎町のノーパン喫茶で評判の女の子で、1984年日活の「イヴちゃんの花びら」で女優デヴュー。
 その後、一時引退して90年代に復活。
 熟女ものやストリップで活躍。
 自分が劇場で観たのは、復活後の熟女路線の時なのだが、タイトルが思い出せない。
 それどころか、内容も和服を着ていたのをぼんやり覚えている程度だ。
 好き嫌いが分かれるところだが、自分はあのバタ臭い顔が好きだった。
 今、活躍していたとしても結構いい年なのだが、それはそれで同窓会で自分が好きだった同級生と会うようなもので、懐かしくもあり、甘酸っぱい思い出が込み上げてくる。
 そんな神代弓子(B89-W58-H88)の映画が21世紀に公開される……わけもなく、この映画のポスターを見てイヴちゃんを思い出している人がいたら、かなりのファンである。
 それに冷静に考えるまでもなく、神代弓子なら「KAMIYUMI」でなく、「KUMAYUMI」でしょ。
 イヴちゃんファンにはがっかりだが、戦乱の17世紀の韓国で、清国に捕らえられた妹を取り戻すため、弓で戦いを挑む兄の話で、韓国で2011年の年間興行成績第1位に輝いた歴史アクション大作らしい。
 実は物凄く期待したのだが、弓のシーンは目新しさもなかったのが残念。
 確かに迫力はあるのだが、「ロビン・フッド」から何か発展していない。
 それに、アクションが始まるまでの時間が長いので途中でだれてしまう。
 もっと最初から盛り沢山であったらと思う。
 主演はパク・ヘイル。
 監督はキム・ハンミン。
 この映画はこの映画で良しとして、神代弓子の映画は観たいな、マジで。

 
 

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2012年9月11日 (火)

「莫逆家族 バクギャクファミーリア」

Photo 関東一の暴走族のトップだった火野鉄も今では反抗期 の息子に見下される中年親父になっていた。
 ある日、当時の仲間が不良たちに暴行される事件が起こる。
 その背後に、暴走族時代の遺恨を引きず る男の存在が浮かび上がってくる。
 鉄は家族同然だった仲間たちを守るために、再び暴力の世界へと身を投じていく…。

 ヤンマガの田中宏の同名漫画を実写映画化。
 しかし、自分は全くの未読。
 そのせいか、人間関係が今一つわかりにくい。
 もっと厳密に言えば、わからないでもないが、物語で強調する「家族」という概念が伝わってこないのだ。
 この手の不良モノは、一寸の虫にも五分の魂というか、悪い中にも仁義ありみたいなところが前提となっていないとダメなわけで、そうでないと全く共感ができなくなってしまう。
 何故なら発生する事件は自業自得なところがあるから。
 そう考えると、この映画の場合、前提条件の描き方がうまくないと思う。
 どちらかといえば、原作を読んでいることが前提となっているような気がする。
 もちろん、原作ファンを取り込むので、それは正解かもしれない。
 それはいいとしても、ちょっと展開がもたついており、キレは悪く、途中でだれてくるのが厳しい。
 かつての不良というのが、時代的にヤンマガで「ビー・バップ・ハイスクール」が全盛期の頃あたりっぽいのが感慨深い。
 出演は、チュートリアルの徳井義実、林遣都、阿部サダヲ。
 監督は「青春☆金属バット」「ノン子36歳 (家事手伝い)」の熊切和嘉。
 この監督で一般受けは難しそう。
 
 

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2012年9月10日 (月)

「天地明察」

Tenchimeisatu 2012年9月は冲方丁強化月間!!
 というわけで、「天地明察」と「マルドゥック・スクランブル」の公開が控えている。
 「天地明察」は、さすがにあの厚い本を読んんではいないが、「アフタヌーン」の漫画の連載は読んでいる。
 しかし、原作を読んだ人に聞くと、漫画は今の段階(2012年9月)では上巻の2/3あたりだそうで、休載もしているし、月刊だし、おそらく映画の公開がすっかり終わってDVDが出ても完結していない可能性は大きい。
 「ローレライ」もそんな感じだったし。
 だから映画を観ると、物凄い初めの方で漫画の部分は終わってしまうのに驚いてしまう。
 それはそれということで、映画は映画として別物として見るのが正解。
 江戸時代に日本独自の暦作りという一大プロジェクトに挑んだ実在の人物、安井算哲を描いている。
 この手の話の場合、日本全国を回り、星や太陽の観測をすることに焦点が置かれることが多いのだが、それよりも暦を権威の象徴と考える朝廷を敵に回して、認めさせようとする方に重点が置かれており、それが一番面白い!
 正しくても利権が関係してくるものは、そう簡単に承認されないのはいつの時代も同じであることを実感した。
 算術の問題を解くところは、説明されてもわからないところだが、そこは軽くスルーして、よくわからないけど難しいらしいという雰囲気は伝わったのでOK!
 分厚い原作をどういう風に端折ったかしらないが、映画は映画で面白かったと思う。
 むしろ、映画を観た後に、体力と時間があれば原作小説を読みたいと思った。
 でも、それより「アフタヌーン」の原作をチャッチャと進めてほしいな。
 主演は「SP」の岡田准一。
 共演は宮崎あおい(B77-W57-H82)、中井貴一、松本幸四郎。
 ちなみにず~っと香川照之だと思っていたら、市川猿之助だった。
 監督は「おくりびと」の滝田洋二郎。
 だけど映画を観ていると、日食ってそんなに頻繁に起こるものなの?
 
 

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2012年9月 9日 (日)

「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」

Od4 映画の興行記録を塗り替え、フジテレビの最強コンテンツである「踊る大捜査線」だが、7年ぶりの劇場3作目は、寝かしすぎてしまったのか、熟成どころか腐った状態になってしまった。
 さらに2012年9月1日に放送された14年ぶりの新作ドラマは、本来は翌週に公開される劇場版4作目に誘導するためのものであるはずなのに、そのできの悪さから、金払って観るという気をなくさせるものがあった。
 この2作の共通点は、制作サイドが面白いと思ってドヤ顔で作っているものが見事ハズしっぱなしで、全体的に古さを感じさせる。
 出演者もすっかり年を取ってしまったので、若さ故に許されることが痛々しいものになっている。
 正にオワコンである。
 劇場版4作目の公開は、もはや死に水を取りにいくような感じだった。
 ところが全く期待していなかったしボーダーが低かったせいか、大変面白い!!
 一見さんはともかく、ファンは観て損はなし。
 「新たなる希望」って劇場版の4作目だからスター・ウォーズとかけてるの?
 国際環境エネルギーサミット会場で誘拐事件が起こり、その後被害者が殺された状態で発見される。
  殺害に使われたのは、警察が押収した拳銃だった。
  すべての捜査情報は鳥飼管理官のもとに集められ、所轄捜査員には一切開示されない状態の中、第2の殺人が起き、続く第3の事件では真下の息子が誘拐されてしまう……という話で、同時進行で事件が進んでいくのはシリーズのお約束だが、今回はきれいに話がまとまっていく。
 シリーズ集大成的なものであり、今までの登場人物があっちこっちに登場している。
 シリーズのテーマである警察組織の厳格なキャリア制度の問題、官僚主義の問題、縦割り行政の問題、民事不介入の問題に対しての解答も、解決はしていないが提示はされている。
 相変わらずツッコミ所は満載だが、展開に勢いがあるので何とか容認できてしまう。
 もともとこのシリーズは脚本の微妙なバランスで成り立っているため、失敗すると悲惨だが、今回は何とかギリギリセーフのラインで成り立っている。
 これだったらありだな。
 出演は、織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里(B83-W57-H83)、ユースケ・サンタマリア、伊藤淳史、内田有紀(B82-W58-H83)、小栗旬を中心にドラマ、映画の出演者が要所要所で登場!
 もう絶対に出ないと思われていた水野美紀(B80-W58-H87)を起用できたのはあっぱれだ。
 できれば、いかりや長介もと考えてしまうのはないものねだりすぎか。
 今回話題の香取慎吾は、別に彼じゃなくても成り立つキャラなんだろうけどね。
 ファイナルといいながらもスピンオフとか作って、しばらくしたら何事もなく新作公開なんだろうなあ。
 
 

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2012年9月 8日 (土)

「最強のふたり」

Untouchable 事故で全身麻痺となり車いす生活を送る富豪フィリップ。
 そんな彼の介護士面接にやってきたスラム出身の黒人青年ドリス。
 介護の経験全くなしのドリスは、失業手当をもらうための不採用の証明書をもらいに来ただけだった。
 フィリップは、そんな彼を思いつきで採用。
 住んでいる世界が全く違う二人だったが、いつしか二人は固い絆で結ばれていく…。

 面白い!
 今年観たフランス映画の中で今のところ暫定1位。

 難病ものとか、身体障害者ものは、押しつけがましいところがあって好きではないが、この映画はそんなことは微塵もない。
 だからといって、身障者をバカにしているのかといえばそうでもない。
 冒頭の身障者であることを理由に警察を騙そうとするところも、嫌悪感を感じさせるものではない。
 ドリスはフィリップに対しての扱いに全く差別感がなく、全身麻痺で首より下が動かないという過酷な状況でさえも、少し視力が落ちたくらいの扱いなのだ。
 昔、「典子は、今」を学校で見せられて、どよ~んとした空気になったが、それと真逆で、清々しく、あまり使いたくないが、元気をもらったという言葉がぴったりである。
 そして、この手の話だと、ハンディキャップがある方がメインになりつつあるが、この映画は平等な目線で描かれており、健常者すぎるくらい健常者のドリスについても細かに描いている。
 実は育った環境に恵まれなかっただけで、きちんとした環境にいれば才能ある人間であることが描かれている。
 最初はよくわかっていなかった芸術も、後半になると普通に自然に会話ができるようになっているし、駐車違反をしている人を最初の方は暴力的に注意しているが、後半あたりになると実に穏やかになっており、彼の成長を感じた。
 そしてその描き方が自然なのが良い。
 アースウィンド&ファイアーの歌も懐かしかったし、劇場の音響だと迫力があって良かった。
 主演はフランソワ・クリュゼとオマール・シー。
 クリュゼは予告観た時にダスティン・ホフマンかと思ったよ。
 監督はエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ。
 上映している劇場が少ないとはいえ、大ヒットだそうで、この手の映画は多くの人に観てもらいたい。
 そしてつくづく思ったのは何かあった時を考えるとお金は必要だということ。

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2012年9月 7日 (金)

「愛を歌うより俺に溺れろ!」

Oborero 新條まゆの漫画を映画化。
 ガールズロックバンド・ブラウエローゼンの桜坂水樹は、聖野薔薇女子学園で王子様扱いされている綺麗でボーイッシュな少女。
 ある日、ブラウエローゼンの女性限定のライブに、男海山高校で姫扱いされている美少年・白石秋羅が紛れ込んでいて、水樹に愛を告白!
 幼少期のトラウマで男性が苦手の水樹だが、見た目とは裏腹に男らしく、大胆に強引に自分の気持ちを伝える秋羅に惹かれていく。
 対立する聖野薔薇女子学園と男海山高校の状況2人は結ばれることができるのか?
 そして、ブラウエローゼンは、インディーズバンド最大のロックフェスであるラブロック・フェスティバルに出場できるのか……。

 ボーイッシュな女の子と、女の子っぽい男の子。
 まるで「ロミオとジュリエット」のモンタギュー家とキャピュレット家を学校に置き換えたような設定。
 昔から手を変え品を変えて出てくるネタだが、それをどうこうドヤ顔で語るより、いかに定番ネタを面白く見せてくれるかが重要だ。
 この映画は漫画が原作であるかもしれないが、もたつくような説明描写はなく、漫画の漫符のような映像効果を駆使してサクサク進んでいく。
 漫画原作クラッシャーと言われた「月曜ドラマランド」を思い出せば、今は本当に漫画の映画化はよくなったなあと思ってしまう。
 個人的にはこういうサクッと見ることができる映画は大好きなのでOK!
 出演はK-POPグループ・大国男児のカラムのカラムと「高校デビュー」の大野いと(B80-W59-H85)。
 カラムは女装に全く違和感がなく、へたな女子よりかわいい!!
 大野いとは、相変わらずの話しっぷりというか演技だった。
 でも足がきれいであることはよくわかった。
 監督は福山桜子。
 こういう映画はそれぞれのファンの佃煮状態の暖まった状態で観ると、物凄く面白く感じるので、土日狙いかな。

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2012年9月 6日 (木)

「それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島」

Banana 劇場版シリーズ24作目。
 南の海にあるバナナ島のバナナ祭りに招待されたアンパンマン一行だが、突然、島のバナナの木が枯れてしまう。
 バナナ島を救うためにアンパンマンと仲間たちが奮闘する!!

 自分はアンパンマン世代でないので、アンパンマンの人気がどれくらいかわからないのだが、劇場に行くと、親子連れが多いことからその人気ぶりが伺える。
 まあ、シリーズ24作も続いているくらいだから人気ないわけないよね。
 バナナ島の女王役が木村佳乃(B81-W57-H83)なのだが、どう聞いても少女の声ではなく、いい年したおばさんっぽく、明らかにミスキャストっぽい。
 そこまで、彼女も声は芸達者ではないと思う。
 彼女以外に、バナナがネタになっているので、お笑い芸人バナナマンの設楽統と日村勇紀を起用しているのが、あまりにもひねりがないのだが、彼らは下手ではなかった。
 さすがに大人一人で観ているのは、アウェー感が漂っていたが、大人の威厳をもって、同時上映の「リズムでてあそび アンパンマンとふしぎなパラソル」での、手遊びには参加しなかったことだけ報告しておく。

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2012年9月 5日 (水)

「ラ・ワン」

Ra_one 土臭い感じのインド映画だったが、今やVFXも駆使して、さらに絢爛豪華となっている。
 その意味では「ロボット」は今のインド映画の状況を多くの人に知らしめた功績は大きい。
 もちろん、最新映像技術を使おうが、歌ったり踊ったりベタな展開は健在である。
 そして、映画関係の人にとっては、韓国映画がジャンルとして定着してしまったので、できればインド映画も定着してほしいと思っているはずだ。
 本当なら「ムトゥ 踊るマハラジャ」が大ヒットした時に、インド映画が認知され、韓国映画のようにブームから定着に至ることを望んでいたはず。
 ところが、その後がうまく続かず、全国公開規模には至らない作品が多かった。
 2回目のチャンスは慎重にやらなくてはいけない。
 ……って、正直、映画会社の思惑なんかどうでもよくて、観る側にとっては、インドだろうが、世界の地の果ての国の映画でも面白ければいいんだよ。
 「ラ・ワン」はインドの国民的スター、シャー・ルク・カーン主演のSFアクション娯楽大作。
 ゲームの中から現実世界に飛び出した悪役から息子を守るために闘うお父さんの話だ。
 粗筋だけ聞くとダメな漫画の見本みたいだが、歌って踊って、VFXで見た目を派手に盛り沢山の勢いで突っ走る!!
 ところが、実は思ったほど面白くない。
 何故か?
 そりゃあもう根本的に話が単純で面白くないのに、上映時間が長すぎるからで、確かに歌ったりして盛り上がっているのだけど、こういうのって1回目はインパクトあっても数をこなすと珍しくも何ともなくなってくる。
 ヒロイン役のカリーナー・カプールが小雪(B83-W58-H85)っぽく、それでいてムチムチしている体で踊っているのは、ちょっとそそるものがあった。
 ラジニカーントもカメオ出演してるが、おそらくシャー・ルク・カーンとの夢の競演ということで、インドでは話題なんだろうなあ。
 「ロボット」の姉妹編みたいな売り方をしているが、あまり関係ないような気がする。
 昔、全くつながりのないマイケル・ホイの映画を揃えてミスター・ブーのシリーズと言い張っていた時もあったので、その伝統ある流れなのか?

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2012年9月 4日 (火)

「プンサンケ」

Punsanke 韓国と北朝鮮を分断する危険な軍事境界線である38度線を行き来し、3時間以内に何でも調達する男。
 正体不明、北朝鮮の煙草・豊山犬を吸っているためプンサンケと呼ばれていた。
 ある時、プンサンケは韓国に亡命した北朝鮮高官の若い愛人イノクを運ぶ依頼を受ける。
 危険な目に遭いながら行動を共にしていくうちにプンサンケとイノクの間に不思議な感情が芽生えてくる。
 無事イノクを引き渡したプンサンケだったが、罠にはめられ韓国情報部に拘束されてしまう…。
 男のおしゃべりはかっこよくないと言われ、寡黙なくらいが丁度良いと言われる。
 しかし、この映画の主人公は全く言葉を発しない。
 せいぜいうめき声くらいだ。
 彼が韓国の情報部に拘束されて尋問される時に、真っ先に聞かれるのは、彼が韓国側なのか北朝鮮側の人間なのかということだ。
 おそらく、韓国だろうが北朝鮮だろうが、全てはそこから始まるのだろう。
 ここらへんは、今でも休戦状態で、有事の際に備えている国ならではで、日本人にはわからない感覚なんだろうなあ。
 主人公の男はどちらに属しているともいえず、どちらかといえば狂言回し的な存在。
 北やら南やら言っていて、各個人はどう考えているのか?
 国の看板を背負っているといえば聞こえはいいが、実は国に踊らされているのかもしれない。
 だからこそ、最後の北と南の人間が閉ざされた空間に入れられた時に生じる戦いは、果たして国によるものなのか、個人的な諍いなのかよくわからない。
 本質的なものというのは、誰もわからないのかもしれないのだ。
 その意味では、この映画は奥が深い。
 だけど、それを前面に出しているわけではなく、表面上は娯楽映画に徹底しているのが良い。
 出演は、ユン・ゲサン、キム・ギュリ。
 監督はチョン・ジェホン。
 アクションと風刺劇のバランスよく、それでいて韓国と北朝鮮の切羽詰まった関係が垣間見える。
 おそらく、韓国の人が観ると日本人より響くものがあるだろうなあ。

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2012年9月 3日 (月)

「コロンビアーナ」

Colombiana 両親をマフィアに殺された9歳の少女カトレア。
 決死の逃走でシカゴのシカゴの叔父さんの家にたどり着いた彼女は、両親を殺した連中に復讐を誓う。
 15年後、カトレアは凄腕の暗殺者となったカトレアは、復讐相手へわかるように必ず殺しの現場に自分の名前と同じカトレアの花を残していった。
 それはマフィアだけでなく、FBIからも追われることになるのだった……。

 世界規模でVシネマを量産していると言われているヨーロッパ・コープの映画だけあって、ベタかもしれないが最低限の面白さは保証されている。
 女の殺し屋というと「ニキータ」を思い出させるが、脚本と製作がリュック・ベッソンなので意識はしているかもしれない。
 とにかく普通に観ている分には面白く、上映時間も108分というお手軽さも良い。
 ヒロインの女の子が、幼少時代にマフィアからの逃走が一番手に汗握るところであり迫力があった。
 特に制服フェチの人必見か?
 この手の話だと、殺人マシーンになるまでの過程を見せることが多いのだが、この映画はそれをカット。
 その代わり、刑務所内での暗殺が、トレーニングをしている<過程>ではなく、その<結果>として見せているのはありだと思う。
 この手の映画はじっくり見せるよりも、テンポよくサクサク進む方がいいしね。
 自分としては女性アクション物が大好きなので大満足!
 いやだって、そんな物凄いこと望んでなかったので、適当にドンパチしてくれれば。
 主演は「アバター」のゾーイ・サルダナだが、おそらくあの映画で青い宇宙人だと言われても原型がわからないのですぐにピンと来ない。
 ただ体が異常に細いモデル体形なので、とても大の男相手に戦っていけるとは思えないが、そこはファンタジーっつうことで。
 監督は「トランスポーター3 アンリミテッド」のオリヴィエ・メガトン。
 「レオン」のマチルダが成長したら、こんな感じになっているかもという脳内妄想を楽しむのもありかな。

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2012年9月 2日 (日)

「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」

Odtvlast 9月7日に映画が公開されるので、ひょっとしてリンクしている可能性があるので見た。
 映画の1か月前のエピソードらしく、中国との国際交流の一環としての研修で湾岸署に配属された王刑事が結婚することになり、それは中国側の高官も出席する湾岸署あげてのビッグイベントとなっていく。
 それに国際指名手配されている結婚詐欺師が関係してくる……という話なのだが、テレビドラマで良かった。
 これが金払って劇場版だったら、かなり精神的に辛いものがあったと思う。
 真剣つまらない。
 自分はTVシリーズも好きだし、劇場版の1作目と2作目も大好きだ。
 しかし、劇場版の3作目で何かが違うことに気づいてきた。
 フジテレビが最強のキラーコンテンツとして大事に小出しにしてきて、いざレギュラー出演者を揃えて万全の状態で発表した劇場版3作目は、7年のブランクで完全に熟成されたどころか腐ってしまったのだ。
 そしてそれは新しい要素を入れようが元に戻る要素はなく、逆に制作側の考える面白いと世間的な面白いがズレてきているのだ。
 人気シリーズであるため、またそれが続いていると思わせるため、制作サイドは物凄く頑張っている。
 例えば、それぞれのファンがついている登場人物の見せ場も作っているし、細かいネタもあっちこっちに入れている。
 同時進行で複数のエピソードが進んでいく。
 人間の処理能力を越える位の情報を入れることにより、同じ作品を何度でも観たいと思わせる方法はありだ。
 ところが、今回はそれが裏目に出てしまった。
 全てが散漫となってまとまりがなく、笑えるところとシリアスなところのメリハリが全くなくなっている。
 そしてギャグも恐ろしい程に滑りっぱなし。
 今までのシリーズを見ていることを前提としすぎているので、人物説明がまるでなく、それで大量に出てくるので混乱している人も多いかもしれない。
 制作サイドはどう思っているか知らないが、劇場版3作目ができるまで7年のブランクがあることを全く意識していない。
 ドラえもんやサザエさんのように誰もが設定や登場人物を理解していると思っているみたいだ。
 だから全てにおいて身内のノリで、視聴者置いてきぼりになっている。
 じゃあ、それがお約束で、ファンに対してのコンテンツであることが前提としても、話に無理がありすぎる。
 自然な流れではないのだ。
 そもそも王刑事が結婚が決まっている相手に自分が刑事であることを明かしてないとか、そこから変でしょ。
 国際的な詐欺師を逮捕するにしても、話展開が不自然で説得力がない。
 これは基本がコメディだからという理由にはならないと思う。
 日中韓が絡んで大騒ぎは、偶然とはいえ、ある意味時事ネタっつうことで(笑)
 演出は本広克行なんだけど、この人って演劇を意識しだしてから作品がどれも面白くないような感じがする。
 織田裕二は確かに老けたけど、それに合わせた設定にはなっているのは良いのだけどね。
 韓国女優のイ・ヘインも出演しているけど、セリフらしいセリフはなし。
 設定上、不自然な感じがするが…もう、このドラマにそんなツッコミは無駄かも。
 「あぶない刑事」の時も感じたけど、潮時ってあるなあと感じた。
 テレビドラマは残念な結果に終わったけど、映画はどうなんだろう?
 このドラマは映画への誘導を考えての企画のはずが、逆に裏目に出たような。
 一応、観にいくのが、かつてのファンの矜持かな。

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2012年9月 1日 (土)

「映画 ひみつのアッコちゃん」

Himitsu 昨今のアニメや漫画の映画化は珍しくもないのだが、ある世代にとって抵抗感があるのは、フジテレビの「月曜ドラマランド」があったからで、あの番組の原作漫画クラッシャーぶりは凄まじいものがあった。
 その中には「ひみつのアッコちゃん」も含まれており、富田靖子(B80-W58-H85)の「一休さん」程でもないが、当時の子供たちの心に何かしらの心の陰を落としているのは確かだ。
 だから、映画化の話を聞いた時には、映画会社の企画のなさを実感していた。
 ところが、ネタで観にいったはずなのだが、意外によくできているのに驚いた。
 昨今のアメコミヒーローと同じやり方で映画化!
 つまり、原作やアニメをそのまま実写しているわけではない。
 登場人物や設定、テーマを生かして新しく再構築しているのだ。
 小学生のアッコちゃんをそのまま映画化してしまえば、それは子供向きでしかなく、大人の観客を呼び込むのはかなり難しい。
 しかし、この映画の場合、小学生のアッコちゃんが大人に変身することにより、大人の世界に入り込むことができるようになり、さらには見た目は大人中身は子供という逆名探偵コナン状態にすることにより、ギャップの面白さを出している。
 魔法のコンパクトで22歳の女子大生になったアッコちゃんが化粧品会社でアルバイトに恋に大奮闘!……という話なのだが、思った以上にしっかりとしたコメディになっている。
 え、それって「ビッグ」じゃないの?という野暮なことは言いっこなしっつうことで。
 アニメの登場人物もきちんと登場させることにより、往年のファンも納得できる状態になっている。
 そしてそれらは正に宝探しのようになっており、「こんなところに出てきている!」という面白さがある。
 その中でもチカちゃんが、そのまんまで出てきて、すぐにわかってしまうんだけどね。
 アニメ版の歌もうまくアレンジして使われており、きちんと過去のアニメに敬意を払っているのが交換が持てる。
 これは、サム・ライミ版の「スパイダーマン」でアニメ版の音楽を」さりげなく入れてあるのと同じようなものであり、これまでの日本映画ではあまりなかったことなので評価したい。
 さらに変身ドタバタ劇かと思いきや、メインの話が企業買収劇というハードなものだった。
 このハッタリのかまし方と魔法物という、水と油のような関係がうまく混じり合っている脚本も良い。
 主演の綾瀬はるか(B88-W61-H91)は巨乳ネタがすっかり持ちネタになっている。
 といっても、「プリンセストヨトミ」のような物理的なものでなく、言葉による胸の話だけなので期待しすぎないように。
 共演は「宇宙兄弟」の岡田将生。
 監督は「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」の川村泰祐。
 どちらかといえば、かつてアッコちゃんのアニメを見ていた女性のための映画かも。
 年齢がバレるアッコちゃんのパパの職業は触れていない。
 自分的には船乗りなんだけどね。

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