「プロメテウス」
リドリー・スコットが「エイリアン」を自らリメイクするとか、前日談を作るとか、色々話を聞いたが、結局それが「プロメテウス」になるのだろう。
人類の起 源を求めて未知の惑星へと旅立った探査チームが、体験し、やがてわかる真相を描くSFミステリー。
う~ん、実は期待しすぎた自分が悪いのか、面白くない。
全体的に話が大雑把というか、ツッコミ所満載。
物凄くお金をかけて未知の惑星にいく真の理由が妙にショボいし、最初から未知の惑星の生物が友好的だと決めつけているし、そもそも優秀なアンドロイドがいる世界であえて人間が行く必要もなし。
そもそも、ネタふりしているのに、因果関係を示す描写がなかったり、風呂敷も広げっぱなしで全く畳む様子がない。
完全に最近よくありがちな、思わせぶりなものがテンコ盛りなのに説明がなく、観客に深読みさせる、もしくは想像させるという映画だ。
結局、「エイリアン」と同じ世界観を背景に外伝的な感じで要所要所に「エイリアン」を思わす要素が散りばめられている。
つまり、ファンが必要以上に深読みすれば面白く感じるだけなのだ。
いわゆる同人誌的なものと考えるとが正解。
自分もエイリアンは好きだけど、これだったらいつも通りの永遠のワンパターンでいいんだけど…。
出演は「ミレニアム」シリーズのノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン。
調べたら続編の制作が決定しているそうで、ひょっとしてそこで色々な謎が解決するのかもしれないが、それでも1話である程度の完結はするべきだと思う。
3Dは効果的で良かった。
3Dの字幕は辛いので、日本語吹替版を観たのだが、ノオミ・ラパスの声をあてている剛力彩芽(B77-W58-H84)があまりにも下手なのには驚いた。
自分は字幕スーパーの限界を感じているので吹替は反対しないし、本職の声優じゃなくても、上手ければOKだと思っているが、これは完全にミスキャストだと思う。
« 「アナザー Another」 | トップページ | 「ローマ法王の休日」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「プロメテウス」:
» 「プロメテウス」 エピソードゼロ [はらやんの映画徒然草]
監督のリドリー・スコットは「エイリアン」シリーズの一遍とは言っていないのですが、 [続きを読む]
コメント