「闇金ウシジマくん」
実は漫画の存在は知っているが、TVドラマがあることを全く知らなかった。
予告編を見て、初の映像化だと思っていた。
前から言っているけど、映画のためにテレビ番組を見るのは無理。
そんなことしてたら四六時中テレビを見ていることになる。
ところが、がっちり予習して劇場版を観ると意外につまらなかったりするので困ってしまう。
この映画はTVドラマを見てればより楽しむことはできると思うが、見ていなくても面白い。
何しろ話のベースが金銭の話だから。
主人公の丑嶋は闇金業者で ウシジマは、10日で5割、1日3割という、「ミナミの帝王」の万田さんも真っ青の法外な金利と情け容赦ない取り立てをしている。
パチンコ狂いの母親を持つフリーターの未來と、その友達でイベントサークルの代表のチャラ男の純。
未來の母親は丑嶋から借金をしており、その利息を彼女が支払うことになる。
そして高額のバイトを探しているうちに出会いカフェで働くことになる。
一方、純は上昇志向が強く、一 世一代のイベントを企画しており、資金調達のため丑嶋に近づく…。
実は主人公のウシジマはどちらかといえば、狂言回し的な存在で、ミコと純の二人がメインで話が進んでいく。
イベントサークルというのが、バブル期を思い出させて懐かしいものがあった。
昔はイベサーがアホみたいにあって、学生で起業するとか浮ついた話が一杯あったけど、景気の良い時の話だったんだよなあ。
今でもこんなことやっている奴がいるというのが微笑ましくもあり、ドンドン崖っぷちに追い込まれていくのが面白かった。
一方、出会いカフェみたいなものは昔からあることを改めて認識!
女性はやり方によっては稼げるが、神経を削っていると言われるとその通りかもしれない。
正直、「ミナミの帝王」と同じ路線の話なのだが、金銭ネタはオールタイムのネタなんだな。
主演のウシジマを山田孝之はこの手の胡散臭いor小汚い格好の役がピッタリ!
昔の好青年路線より今の方が好きだ。
チャラ男を演じる林遣都は、意外にハマり役!
出会いカフェで働く女の子を演じている大島優子(B82-W55-H81)は「メリダ」の吹替で叩かれていたが、これはもう偏見でしかなく、彼女は子役時代から活動しているせいか、意外に演技達者で、この映画でも妙に緊迫感と切羽詰まった感じがして好演!
今まで好きではなかったが、この映画でちょっぴり好きになった。
監督は山口雅俊で、ドラマ版の演出もやってたらしい。
2作目ができたら絶対に観にいく!
そりゃあ確かにVシネっぽいけど、こうやって気楽に観る映画も大切なんだよ。
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