「クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち 」
1980年代、やっと家庭用のビデオデッキが普及し始めた頃、世の男連中は自宅で動く女の裸を見ることができることに舞い上がっていた。
何しろ、動く女の裸を見るにはエロ映画か「11PM」くらいしかないわけで、「11PM」でさえもビデオデッキがなかったので、女の裸が出てくるまでひたすら見ているしかなかった。
そんな不遇の時代から考えるとビデオデッキは正に革命であり、自分の長い人生の中でビデオデッキが家にやってきた時が一番嬉しいことだった。
レンタルビデオの店もあっちこっちにできて、エロビデオ借り放題!!!!
ところが、刺激は刺激でなくなってくる。
あれだけ見たかったエロビデオに刺激を感じなくなるのだ。
そして、何故か通販の下着のモデルさんとかに興奮を覚えたりする。
中学生かっちゅうの
いや、これが原点回帰ってやつか!!!
そして、これを何度も繰り返して、一人前の男になっていく……わけもなく、ボンクラに拍車がかかっていくのだった。
この映画はパリを代 表するナイトクラブの1つ“クレイジーホース”の全貌に迫るドキュメンタリーで、ヌードショーの舞台裏に密着している。
当然、胸やら尻やら惜しげもなく登場!
今更そんなものに興奮する年齢でもあるまいしと思ったのだが、彼女らの動きが妙に色っぽく、これはこれで斬新なものが。
さらにナイトクラブでヌードショーだから裸であれば適当にやっているかと思いきや、実はダン サーと振付・演出家との入念なリハーサルをしており、オーディションもあるし、当然運営会議もある。
いやはや、自分が知らなかっただけで、きちんとしたショービジネスでもあるわけやね。
ドキュメンタリーの醍醐味はここにあるわけで、これだけ裸が出てきたらテレビでは無理だろうしね。
監督はフレデリック・ワイズマン監督。
でも一番感動したのは影絵(?)のパフォーマンスだな。
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