「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」
たまたま「皇家戦士」を観た時に、美人でキレのあるアクションができる女優を見つけた。
昔からアクションができる女優大好きな自分としてはチェックしないわけにはいかない。
この女優こそミシェル。キング、後にミシェル・ヨーとなり、ジャッキー・チェンの「ポリス・ストーリー3」では手加減なしの普通なら死んでいるアクションを披露し、やがて007のボンドガールにもなっていく。
しかし、そんな彼女も年には勝てないわけで、今はアクション女優ではなく、普通の女優として活躍している。
男優とは違い、アクションも女優の場合は若くてナンボなところもあるので仕方ないだろう。
この映画は非暴力 を貫いてミャンマーの民主化に挑み、アジア人女性初となるノーベル平和賞を授与された活動家、アウンサンスーチーの半生を描いたもので、ミシェル・ヨーが演じるのはアウンサンスーチーだ。
当然、非暴力を貫いた人なのでアクションなんか期待する方がおかしい。
ビルマの独立運動に尽力し、民衆から慕われながらも政敵に父を殺されてしまったアウンサンスーチー。
やがて、英国のオックスフォード大 学で学んだ彼女は、チベット研究者のマイケル・アリスと結婚、2児の母となる。
ある日、心臓発作で倒れた母の看病のためビルマへと帰国。
久しぶりのビルマは民主主義運動を軍事政権が武力で制圧しているような状態だった。
死後も多くの国民から敬愛されるアウンサンス将軍の娘であるスーチーの帰国を聞きつけた民主主義運動家たちが彼女の元に集結。
選挙への出馬を懇願され、立候補を決意するスーチーだが、当然軍部は快く思うわけもなく、彼女に圧力をかけていく。
自宅で軟禁、そのため夫の死に目には会えないし、ノーベル平和賞も受賞したのにもらいにいくことができない…。
実はつい最近のことなので今更説明することもないのだが、とにかく壮絶な人生であり、自分が同じ立場だったら、さっさとイギリスに戻っているだろう。
しかし、世界のどこかでは、こんな漫画に出てくるような政権の国家があることが意外だ。
だけど、お隣りの国も同様で、その国の中にいるとそんなものだと思ったり、現状がわからなかったりするんだろうなあ。
ミシェル・ヨーは実在するスーチーさんの雰囲気を掴んでいて好演!
監督は、数々のおポンチ映画をプロデュースし、本人の監督作品は「レオン」以降は微妙なものが多いリュック・ベッソン。
正直、「アンジェラ」で完全に終わっている人だと思ったので、心配したのだが、この映画は普通にできていたのでホッとした。
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