「サニー 永遠の仲間たち 」
余命幾ばくもない高校時代の親友と再会した40代になったヒロインが彼女の願いを叶えるため、かつての仲間たちを捜し出しながら、高校時代を回想していく…。
こ、これは、おっさんホイホイ、いや正確にはおばさんホイホイ!!!
大変面白い!、
いや、もっと言うと泣かせる。
韓国映画なのでベタなのは想定範囲内としても、ベタなりに笑いも盛り込んで、ホロリとさせるところもある。
実は制作サイドも韓国のベタな展開は承知していて、そのことを登場人物がテレビを見ながらツッコんでいる。
おそらく、ここは笑えると同時に多くの人がよく言ってくれたと思っているに違いない。
時代を写すアイコンとして1970~80年代の懐かしの洋楽ヒットナンバーがガンガン流れているが、映画ファンとしてはリチャード・サンダーソンの「愛のファンタジー」に涙!!
今更言うまでもなく「ラ・ブーム」の主題歌で、この映画、「愛のファンタジー」を効果的に使うだけでなく、「ラ・ブーム」の名場面をパクり、いや再現してしまい、これには自分も号泣してしまった。
それ以外でも「タイム・アフター・タイム」が懐かしい。
その他、「ロッキー4」の映画の看板が時代を感じさせる。
映画というものが時代を映すものだと改めて認識した。
サニーというのは主人公達のグループ名であり、ボニーMの歌から取ったもので、よくわからないが、韓国は友達グループに名前をつけるのが流行なのか?
敵対するグループが「少女時代というグループ名にしようと思ったがダサいからやめた」みたいなことを言っていたのが笑えた。
誰でもそうだが、高校時代の友人も20年近く経つと大きく変化してしまう。
若い時は将来は何でもできるし、何にでもなれるし、明るい未来が待っていると思ってしまう。
ところが、実際にはそんな未来予想図通りにいくわけもなく、こんなんじゃなかったと思いつつも生きていく。
この映画の主人公を含む仲間もそれぞれに悩みを抱えており、逆に高校時代は冴えなかったのが、大人になってからは幸せな結婚をしていたりしている。
そして、この映画は現実と過去を巧みに交差させ、誰しも大なり小なり経験する甘酸っぱい青春時代を追体験させるのだ。
主演は松嶋菜々子(B84-W59-H88)に似ているユ・ホジョンだけど、自分は高校時代にモデルをやっていたクールな女子高生役のミン・ヒョリンがイチオシだ。
監督はカン・ヒョンチョル。
日本人が観ても心に来るものがあるのだから、韓国人はもっとこの映画に感動するだろう。
それなら、日本版を是非とも作ってほしいと切に願う。
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【ネタバレ注意】
無茶苦茶である。
『サニー 永遠の仲間たち』の公式サイトによれば、この作品は韓国で740万人を動員する大ヒットを飛ばしたという。
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