「臨場 劇場版」
人気テレビドラマの劇場版。
そんなドラマがあったとは、この映画化を知るまで全く知らなかった。
っつうか、もう無理。
ちょっと前までは映画を楽しむためにドラマも録画やDVDを借りて観ていたのだけど、さすがにこう本数が多いと全部網羅できるわけもない。
今更声を大にして言うまでもないけど、テレビ番組の映画化多すぎだろ!!
でも、面白ければ何でもいいんだけどね。
死者4名を出す凄惨な無差別通り魔事件が発生したが、犯人は精神鑑定で心神喪失と認定され、刑法39条によって無罪となってしまう。
その2年後、犯人を無実にした弁護士と精神科医が殺害される。
検視に当たった警視庁の倉石義男は双方の状況に類似点を見つけ、同一犯の可能性を指摘。
警視庁と神奈川県警の合同捜査本部が立ち上がり、通り魔殺人事件の遺族による犯行との見立てで捜査が開始されるが、倉石は死亡推定時刻に疑問を抱き、独自の捜査を続けて捜査本部と対立する…。
あれれ、思った以上に面白い。
いわゆる「Dr.刑事クインシー」みたいなものかな。
今までも散々話題になっていた刑法39条に真っ向から取り組んでいる。
確かに多くの人が精神が異常だったら何やっても許されるのか?という疑問。
さらには、そもそも犯罪をやらかすことが既に精神が異常ではないのか?
そしてそれを誰が判定して、それがどう正しいのか?
個人的は精神異常だから罰せられないとかは納得できない。
この映画は、そんな誰しも内心思っていること、特に被害者側の無念さを描いているのだ。
さらに、警察の内部事情や殺人の意外な犯人像など盛り沢山!
タイトル通り臨場感がある。
確かにこの手のネタはテレビでやりにくい。
検視の時に思いっきり女性の乳首も見せているしね。
出演は内野聖陽、松下由樹(B83-W58-H83←「オイシーのが好き」出演時)、渡辺大、柄本佑、長塚京三、それに離婚問題が泥沼化している高嶋政伸。
松下と長塚は「ナースのお仕事」を思い出させる。
柄本佑の弾けた演技最高!!!!
監督は「探偵はBARにいる」の橋本一。
登場シーンでやたらとスローモーションを多用するのはちょっと失笑ものだが、短いながらも松下由紀樹の乳揺れが確認できたので良しとする。
最後はちょっと蛇足っぽいな。
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