「フェイシズ 」
殺人事件の現場を目撃してしまった女性が、犯人に追いつめられ川に落ちてしまう。
一命を取り留めるものの、1週間の意識不明から目覚めると、人の顔や表情を識別できなくなっていた…。
佐々木倫子の「ちょっとだけハードボイルド」を思い出させる。
佐々木倫子といえば、「動物のお医者さん」があまりにも有名だが、自分は「花とゆめ」に読み切りで掲載されたこの漫画が好きだ。
顔が覚えることができない男子高校生の話だが、これがギャグと手に汗握らないサスペンスの微妙なバランスでかなり面白かった。
この映画の主人公が顔の認識ができなくて、犯人が近くにいてもわからないというのがサスペンスを盛り上げる。
実は、自分も人の顔を覚えるのが不得意で、名刺交換会に出ようものなら誰が誰だかわからない。
後で声をかけられてもわからないから適当に話ながら、脳内検索しまくり状態だ。
この映画では主人公目線で色々な顔が出てくるのだが、もうそれでさえもかなりしんどい状態だ。
そんな意味では、自分は主人公に感情移入しまくりというわけやね。
しかし、この映画が面白いかどうかというとちょっと微妙で、犯人が途中でわかってしまう。
何故なら明らかにフラグ立ちまくっている登場人物がいあるから(笑)
それでもサスペンスが盛り上がればいいのだが、意外にユルい展開なので盛り上がらない。
さらに主演が「バイオハザード」のミラ・ジョ ヴォヴィッチなので、どう考えても通り魔ごときに負けるような感じがしない。
これは、ちょっとキャスティングミスと言えるかもしれない。
しかし、ミラも完全に色物特撮女優になってしまったなあ。
監督はジュリアン・マニャ。
これだったら佐々木倫子の「ちょっとだけハードボイルド」を映画化した方が絶対に面白いと思う。
ミラはとりあえずバイオハザードの新作の方に期待したい。
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『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチが製作総指揮と主演を務めるサスペンス・スリラーだ。主人公は連続殺人犯に襲われ犯人の顔を見たにも関わらず、頭を打った後遺症で人の顔が判別できない相貌失認になってしまった女性。彼女の身に迫る危険をと恐怖心を描いている。監督・脚本はジュリアン・マニア。... [続きを読む]
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