「ラム・ダイアリー」
こ、これは真剣つまらない。
伝説のジャーナリスト、故ハンター・S・トンプソンの自伝的同名小説を、親友でもあったジョニー・デップが自ら製作・主演で映画化。
ジョニデは前にもトンプソンのドキュメンタリーのナレーションをしていたので、よっぽど仲良しだったんだろうなあと言うことは想像できてしまう。
だけど、仲良しだったら、せめて故人のためにも面白く作ってあげようよ!
1960年、南米プエルトリコにやってきた新進ジャーナリストのポール・ケンプは、地元の新聞社に就職するが、そこの新聞社は潰れる寸前で、仲間の記者も仕事もせず、昼間っからラム酒を飲んでいるような状態だ。
ところが、そんな状況にも溶け込んでしまうケンプ。
ある日、不正な土地取引で金儲けを企むアメリカ人実業家サンダーソンと知り合ったケンプは、彼の婚約者のシュノーと出会い、恋に落ちてしまう。
しかし、いつの間にかサンダーソンの策略にも巻き込まれていく。
果たしてケンプの恋と記者としての明日はどっちだ……という話なのだが、色々盛りあがる要素はあるのに、全くそれを生かしきれず、ダラダラと盛り上がらずに終わってしまうのだ。
いや、もちろん原作がそんなものかどうかは知らないが、せめて映画的メリハリは欲しいわけで、ほとんど酒飲んでいるばっかりで、そりゃあ飲んでいる人はご機嫌かもしれないけど、見ている方は面白いわけではない。
というより、酒じゃなくて、ジョニデが自分に酔っているだけじゃないの?
監督はブルース・ロビンソンなんだけど、どっちかといえばジョニデの意向が強いんだろうと思われる。
久しぶりに素顔のジョニデを見たが、基本的にメイクせずに出ている映画はつまらないことがよくわかった。
とりあえず、ジョニデ大好きな人で、彼の顔さえ見ていれば幸せという人は大丈夫だろう。
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