「ファイナル・ジャッジメント」
忘れた頃に公開される幸福の科学の映画。
いつもは、東映のそれ系の枠で公開だったが、今回は日活で配給となっている。
2009年、アジアの大国オウランの軍事的拡張に危機感を抱いた青年・鷲尾正悟は衆議院選に立候補するも大敗。
その数年後、正悟の予想通り、日本はオウラン軍に襲撃され、占領されてしまう。
独裁体制をにより言論と宗教の自由は奪われ、批判する者は粛正されてしまう。
そんな中、正悟は地下抵抗組織 ROLEと合流し、日本の未来のためにオウラン軍と戦う決心をする…。
この映画を観にいく人は関係者かネタで観にいくかのどちらかだろう。
もちろん、自分は後者なのだが、基本的に映画が面白ければ誰がどう関係していようが関係ない。
自分は映画無差別主義者なのだ。
アジアの大国オウランがどこの国をモデルにしているかは、ちょっと想像すればわかるし、2009年の衆議院選に大敗も当然モデルがあることは想像に難しくない。
それらを踏まえて将来を見越して、映画で警鐘しているのかもしれない。
今回、アニメではなく実写というのに、リアルさを出したかったのかもしれない。
ところが、残念なことにそれが裏目に出てしまい、安っぽいところはとことん安っぽい。
いきなり戦闘機やヘリコプターが街中にやってくるのは絵的に面白く迫力があったし、劇場の音響設備だと腹に響いて良かったのだが、セットがテレビの特撮物っぽい感じだったり、オウラン軍が意外に少なかったりして、そこらへんが極めて微妙。
演技が妙に演劇っぽいのも残念。
しかし、一番厳しいのは、2時間近い上映時間がもつ程、話がないことで、途中でダレてしまうのだ。
その割には最後はいきなり終わってしまう。
やっぱり実写よりもアニメの方が良かったかもしれない。
出演は三浦孝太、海東健、宍戸錠。
ヒロイン役がスリランカのウマリ・ティラカラトナ(B82-W72-H94)
何故、彼女が起用されているかよくわからないが、浮いていることだけは確かだ。
監督は「あかね空」の浜本正機。
エンドロールの監督の名前の後の協賛企業の羅列はお約束っつうことで。
10月のアニメに期待!
参加してます。よろしくで~す
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映画の話
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