「ビースト・ストーカー/証人」
凶悪犯追跡時に幼い少女を死なせてしまった刑事トンは、その責任と事故の記憶に悩まされていた。
それから3ヶ月後、少女の母親のもう一人の娘が誘拐されてしまう。
犯人は、病気の妻の治療費を稼ぐために犯罪に手を染めている元ボクサーで、彼にはトンと少女の母親に復讐せざるを得ない理由があり、3者の思惑が複雑に絡まり合っていく…。
面白い!
前から言っているが、物語の登場人物は行動するための何が何でもやらなくてはならない理由が必要であり、それが強ければ強いほど物語は面白くなっていく。
この映画の場合、登場人物にはそれぞれに切羽詰まった状況があり、譲れないものがあり、それぞれの思惑がぶつかり合い、うまく絡み合って展開していく。
それらには無駄がなく、アクションはその状況を踏まえているので、迫力があるだけでなく痛みと緊迫感があり、最後まで目が離せないし、終わった後は心地よい疲れが出てくるのだ。
そして何よりも正統派香港ノワールの雰囲気が漂っているのが良い。
出演はニコラス・ツェー。
監督はダンテ・ラム。
つまり、「密告・者」のコンビ再び結集というわけやね。
やっぱり、こういう骨太な映画は必要だけど、小規模公開で埋もれてしまうのが」残念。
参加してます。よろしくで~す
« 「映画 ホタルノヒカリ」 | トップページ | 「劇場版 BLOOD-C The Last Dark」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「ビースト・ストーカー/証人」:
» ビースト・ストーカー/証人 [LOVE Cinemas 調布]
『密告・者』のダンテ・ラム監督と、主演したニコラス・ツェー、ニック・チョンのトリオが再び手を組んで贈る香港ノワール・サスペンスだ。ある事件で少女を殺してしまった刑事、その少女の母親の検事、更に少女の妹を誘拐する殺し屋、そしてその殺し屋の妻…。4人の運命の意図が複雑に絡み合う展開に惹き込まれる。... [続きを読む]
» ビースト・ストーカー/証人 [だらだら無気力ブログ!]
見応えたっぷりだったなぁ。 [続きを読む]
» 映画「ビースト・ストーカー/証人」運命の交差点で何もかもが狂いだす [soramove]
「ビースト・ストーカー/証人」★★★★
ニコラス・ツェー、ニック・チョン、
チャン・ジンチュー、リウ・カイチー出演
ダンテ・ラム監督、
109分、2012年4月7日公開
2008,香港,ブロードメディア・スタジオ
(原題/原作:証人/BEAST STALKER )
人気ブログランキングへ">>→ ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい←
「予告編からして“濃い!”
昨年... [続きを読む]
コメント