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2012年6月29日 (金)

「海燕ホテル・ブルー」

Hotelbulue 「愚かな人たち」

 劇中のセリフだが、どちらかといえば、この映画が「愚かな映画」だろう。
 いや、もちろん、自分は映画は本数はアホみたいに観ているけど、知識があるわけでもないので、理解できないだけかもしれない。
 その時は、自分が「愚かな人」なわけやね。
 別に関係者から金をもらっているわけでもないし、むしろきちんと入場料を払ったので、自分が何をどう考えようが自由なはずである。
 だからあえて言う。
 大変つまらない。
 刑務所を出所した男が、自分が服役するはめになった裏切った仲間を訪ねる。
 幸男(地曳)が、かつての 仲間を7年ぶりに訪ねる。
 いつしか男は船に乗り込み、ある島に着く。
 そこで不思議な女性と出会 い、いつしか不可思議な迷宮の世界に誘い込まれていく…ってな話で、幻想的な雰囲気と色々な解釈ができる話展開なのだが、結局思わせぶりな感じだけで、何がどうこういうわけでもない。
 いやもっといえば、根本的に話が面白くないのだ。
 最初の方の刑務所帰りの主人公が裏切った仲間を訪ね歩くのは、緊張感があったけど、途中から、特に変なイメージ映像とミステリアス(失笑)の女性が出てきたあたりから物語は盛り上がるはずが、かなり中途半端になっていく。
 そして不思議な女性がどう頑張っても美人に見えない。
 そうなると、女に振り回される設定に全く説得力がないのだ。
 出演は地曵豪、井浦新、大西信満。
 ミステリアスなヒロインを演じている片山瞳は胸は大きくていいんだけど、顔が微妙で、これが男を狂わせるようにはとても思えない。
 でも調べてみると、この映画以外の彼女はそれなりに美人だったりするので、そういう演出なのか?
 監督は若松孝二なのだけど、やっぱり彼の映画は「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」みたいな歴史物の熱い登場人物が出てくるのがいいなあと思ってしまう。
 はい、偏見です、すいません。
 もちろん、自分は原作の船戸与一氏の小説を読んでいないし、演出の意図を読みとれていないかもしれないけど、個人的には全く受け付けない映画だった。 

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コメント

準主役は地曵 豪だけど、人気は3番手の井浦新のほうがあるよね。「連赤」の時は森 恒夫役の地曵豪のほうが迫力あってすごかったけど、今じゃ完全に井浦新のほうが出世しちゃったよね。
地曵豪は、決して下手じゃないし実力者だと思う。
そこでたまたま二人の姓名判断を紐解いてみた。
まっ、なんと凶男と吉男なんよ。凶が地曵豪。見事にオール凶、オール吉が井浦新。これじゃ一向に運が向いてこないよね。

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