「MY HOUSE 」
実は映画やドラマでお馴染みのホームレスは昔の話で実際には存在しないと思っていた。
ところが、東京や名古屋、大阪の大都市に来ると、靴磨きがいたり、新聞の号外が配られたりして、当然、普通にホームレスがいるのに驚いた。
田舎はホームレスがいないので、かなりショックを感じた。
この映画は、ホームレスが主人公だ。
都会の片隅で移動可能な組み立て式の家に住 み、アルミ缶拾いをしながら生活するホームレスと、成績優秀で勉強三昧の中学生と潔癖性で掃除ばかり氏しているその母親。
本来、接点のない彼らが 、ある事件をきっかけに交わりだしていく交錯していく…という話で。建築家・坂口恭平が、実在のホームレスに密着したノンフィクションと小説を基にしているのだが、自分は未読。
「ホームレス大図鑑」は読んでいるんだけどね。
ホームレスのアルミ缶集めが根性入れて集めると結構な金額になったり、女性のパートナーがいたりするのに軽くショックを感じた。
意外に自分より充実してるよ( これが噂のリア充ってやつか?)
さらには住み込みで社員にならないかと誘われているのに断ったりするのにも驚きだ。
映像が全編白黒も、ここ最近は「アーティスト」もあったので斬新感がなく、むしろパチモンと言われそう。
一方では中学生にロケット花火」ぶちこまれて住んでいる場所が燃えたり、いきなり殴られたり、役場の人間に出ていくよう言われたり、ホームレスの定番困ったネタも山済みだ。
移動可能な組み立て式の家が良くできていて、これが廃品とかで作っているとしたら、かなり凄いし、この才能が世の中に役に立っていない。
これがいわゆる才能の無駄遣いというやつだね。
ただ、そこらへんのホームレスの生きるテクニックは面白いのだけど、映画としてはイマイチというか、結局通り一遍って感じで、極めて普通。
想定範囲内で話が進んでしまうのだ。
主人公を演じるのは、シンガーソングライターのいとうたかお。
すいません、本当のホームレスかと思ってました。
監督が「20 世紀少年」の堤幸彦で、本当に撮りたかった作品らしい。
え、本当に撮りたい映画こんななの?
というか、この人、ドラマは面白いのに、何故、映画はハズレが多いの?
まあ「ダンボールハウスガール」よりは良いんだけどさ。
参加してます。よろしくで~す
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