「レンタネコ」
もうそろそろ荻上直子もいつまでも似たような映画ばっか監督していても仕方ないんじゃないか?
いや、彼女よりも、いつまでも 「かもめ食堂」みたいな企画を持ってくる方にも問題があるかも。
確かに当たれば二匹目、三匹目のドジョウを狙うのは当たり前だけど、今やドジョウどころかミミズもいない状態になっていると思う。
も~そろそろ、この手の「癒し」という都合の良い言葉でダラダラとしている映画は勘弁してほしい。
猫をレンタルする女性と彼女が出会う人々の話を描いているのだが、もう猫を使っていることがあざとく見えるし、猫を完全に道具として扱っているのが気にいらない。
一応、映画の中では申し訳程度に猫を借りるには審査があって、小さな動物を大切にできる人にしかレンタルしないことになっている。
ところが、そういっている本人が箱に猫を入れて炎天下にリアカーで歩き回っているのだ。
彼女そのものが審査を通らないんじゃないの?
それにどうかんがえても無許可のレンタルペット業にしか思えない。
猫って神経質だし、環境が変わるとストレスが溜まってしまう動物じゃないの?
じゃあ、これは自分らが思っている猫ではなく、どこかの平行世界のファンタジーと考えることにしよう。
だけど、物語としてどうか?
孤独に暮らす老婦人、単身赴任中のサラリーマン、結婚を夢見る独身OLなど、寂しい人のエピソードが羅列されるのだが、似たりよったりの話で、いくら天丼な話でも、もう少し工夫するべき。
時々挟まれるギャグも全く笑えない。
むしろ寒いものがあり、例えばおばさんの格好の小林克也の前世がセミの話って笑えるか?
主人公は<不思議な女性>らしいのだが、便利な言葉だなあ。
普通に思い込みの激しい空気が読めないだけでしょ。
好きな人は好きな映画だろうけど、自分は全く受け付けない。
主演の市川実日子(B82-W60-H89)は悪くないんだけどね。
この映画で唯一良かったのは、エンディングの漫画だけかな。
キャッチコピーの「さみしいままなんてゼッタイいけません」は、さみしいのは日本映画の貧困な企画だよ。
レンタルするのは猫じゃなくて、面白い映画の企画じゃないの?
参加してます。よろしくで~す
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レンタネコ MOVIXさいたま
都会の片隅の一軒家に暮らすサヨコ。
隣に住む謎のおばさんの言動に悩まされながらも、
今は亡き祖母の仏壇を1人で守っている。
昔から家族も友達もいなかったが、不思議と寂...... [続きを読む]
小林聡美と市川実日子ならばTVドラマの「すいか」が最高に良いです。浅丘ルリ子もE味出してるしともさかりえもEヨ!つか、脚本が良い。一度ご覧あれ
投稿: nt1941 | 2012年5月22日 (火) 19時25分