「ガール」
会社も年齢もバラバラなのに仲良しの4人の女性。
広告代理店勤務の29歳独身の由紀子は、服装が痛い域に達しつつあることを指摘され、ムードのない恋人に不満で、仕事も自分で出した企画が通ったのにスムーズにいかないことに不満を感じていた。。
不動産会社勤務の34歳既婚の聖子は、課長に昇進したが、年上の男性社員の部下と激しく対立していた。
文具メーカー勤務の34歳独身・容子は、年甲斐もなく一回りも年が違う新入社員に相手に浮き足だっていた。
自動車メーカー勤務の36 歳シングルマザー孝子は、シングルマザーを言い訳にしないために仕事も育児も頑張りすぎていた。
それぞれにそれぞれの悩みがある。
彼女達の明日はどっちだ…。
まさか21世紀になってバブル期のトレンディドラマを見せられるとは思わなかった。
女子の等身大とか応援映画のはずなのに、あまりにも浮き世めいて現実から程遠い。
もちろん、映画は夢を売るものなのはわかっているが、やっぱりそれなりのリアリティは必要だし、そうでないと説得力がない。
原作の奥田英朗の小説がどうなっているか未読なのでわからないが、結局、登場人物の勤めている職場が広告代理店とかいかにもな業界系であったり、大手っぽい会社だったりするのだけど、多くの女性はもっと地味で華のない職場だろうし、これを言ったら身も蓋もないのだが、出てくる女性はあまりにも美人すぎるので、女としてかなり有利であり、実は最も女の人生を左右する容姿の問題に触れていないのが残念。
例えば、いつまでもふりふりのかわいい服装をしているわけにもいかないかもしれないが、美人だと許されることであり、見た目が不自由な場合は若くても許されない。
それは年齢以前の話であり、話の根本が変わってくる。
しかし、それでは話が成り立たないし、金払って現実を見せられることは誰も望んでいない。
まあどこまで言ってもファンタジーでしかなく、そういうのに色々ツッコむのは野暮だろう。
もちろん、「セックス・アンド・ザ・シティ」の劣化コピーっぽいことも含めてね。
出演は香里奈(B78-W58-H85)、麻生久美子(B80-W59-H83)、吉瀬美智子(B80-W59-H86)。、板谷由夏(B84-W58-H87)。
しかし、メインの4人よりも堅物OL役の加藤ローサ(B83-W58-H85)のメガネっこぶりと、妙に弾けた檀れい(B80-W58-H83)が一番良かった。
向井理も出演しているが、あまり必然性を感じない役だった。
監督は「洋菓子店コアンドル」「神様のカルテ」の深川栄洋。
どちらかというと、タイトルはガールよりもガールズなんだろうなあ。
参加してます。よろしくで~す
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