「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」
シリーズの第3弾とは言っても、2作目は番外編みたいなものなので、1作目の実質の続編はこの作品かも。
1作目の予告編の「宇宙人かよ」のセリフがドツボにハマって観にいったら、実はギャグ映画ではなく、真っ当な青春映画だった。
2作目は番外編っぽいが女の実質の人生が短いことを考えさせられた。
お待ち兼ねの3作目は1作目で上京したマイティが主役だ。
「SHO-GUNG」のメンバーと別れ、上京したマイティのほろ苦いその後の展開を描いている。
まあ、ぶっちゃけマイティの転落劇なんだけどね。
青春は甘く酸っぱいというより、ひたすら痛いものである。
夢は見ることができても、実現化することは難しい。
おそらく潮時というのもあるのだが、そこを逃すと、それこそ何者にもなれない人になってしまうのだ。
シリーズ3本を通して共通しているヒリヒリした感じは正にそれである。
本当は東京に行ったところで何か大きく変わるものでもないし、好きと実力は全く別物だ。
今回は無粋な言い方かもしれないが、青春の焦りが全編に充満し、妙な緊迫感が出ている。
特にクライマックスのワンカット長回しは圧巻であり、涙無くして見ることはできない。
これは青春映画としては痛々しいけど見逃すのはもっと痛い。
出演は、奥野瑛 太、駒木根隆介、水澤紳吾。
監督はシリーズ全てを担当しているのはもちろん、「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」の入江悠。
青春のはしかをこじらせている人には観てもらいたいが、あまりにも小規模公開なのが残念!
参加してます。よろしくで~す
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