「劇場版 はらぺこヤマガミくん」
もう随分昔なんだけど、19時前に5分位の番組枠があって、そこで「カバトット」や「かいけつタマゴン」を放送していた。
個人的には「ウリクペン救助隊」が好きだった。
その中でも極めて異彩を放っていたのが「クレクレタコラ」だ。
極めて安っぽいセットに、着ぐるみの怪怪獣たちが登場する幼児番組である。
主人公のタコラは当然タコなのだが、子分が落花生(?)で、人の物を欲しがり、手に入れるためには暴力を使って略奪する凄まじいものがあった。
正直、面白いと言える代物ではないのだが、当時はビデオや衛星放送の専門チャンネルがあるわけでもなく、子供たちには選択するものはなく仕方なしに見ていた。
確かに面白くはないが、嫌いではない。
いや、むしろ、好きだ、バカ。
昭和40年代後半でもかなりのチープだったが、21世紀の技術をもってすれば、もっとリアルな造形で、暴力も「アウトレイジ」並の迫力になるに違いない。
そんなかつての少年の見果てぬ夢を実現化した場合の尺度になるのが「はらぺこヤマガミくん」だ。
ネット配信されたミニシリーズの映画化らしい。
人を食べるために山から下りてきた山の神様ヤマガミ君とその仲間たちによるシュールなドタバタ劇だ。
今回、未配信エピソードを含む1話3分全25話を上映。
さすがに一挙に見せられると、頭がふわ~っとなってきてしまう。
トリップムービーとはこのことかもしれない。
正直、ネット配信を観てなにので、どれが未配信なのかはわからない。
監督と声の担当は「電人ザボーガー」の井口昇。
ナレー ションは、AKB48の仲谷明香(B80.5-W59-H87)。
人間を食べるために必死の努力をするが、何故か大失敗というのが基本パターンである。
これこそ自分が夢にまで見たクレクレタコラの後継作品ではないか~!
そしてわかったのは、どれだけ技術を駆使したところで、滅茶苦茶面白くなりそうもないこともわかった。
むしろ、あの安っぽさが「クレクレタコラ」の良さなのかもしれない。
参加してます。よろしくで~す
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