「おとなのけんか」
子ども同士の喧嘩を穏便に解決するために集まった2組の夫婦だが、平和的に話し合いをする予定が、いつの間にか本音が飛び交う修羅場になっていく…。
「戦場のピアニスト」や「ゴーストライター」等、比較的壮大な話を監督していたロマン・ポランスキーとしては、小品的な作品に意外なものがあった。
登場人物は4人だけで、ほとんど室内劇。
これじゃあ演劇だよ…と思ったが後で調べたら舞台劇の映画化だった。
あくまで大人の対応で平和に穏便に、本音を抑えて話し合いをしていくはずが、ちょっとしたきっかけで険悪な雰囲気になっていく。
当然、大人なので、逸脱しそうになると何とか軌道修正しようとする。
上映時間78分と短めで、ほとんど実時間で話が進んでいく。
しかし、それがまたリアルであり、、一触即発な状況が緊迫感を生み、一方では笑いを生むのだ。
そして演じているのが、ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリーなので、正に演技合戦になっている。
特にケイト・ウィンスレットは、人間ポンプと言うべきくらい、豪快にゲロを吐きまくり。
そのゲロさえも隠さず妙にリアルに再現されており、もしすっぱい匂いでもしたら、もらいゲロをしおうなくらいだった。
この4人が、大人の最大公約数であり、自分はどの登場人物に近いかを考えて観るのも楽しい!
いやはや大変面白い!
どちらかといえば、これこそ「おとなの映画」だ。
参加してます。よろしくで~す
« 「おかえり、はやぶさ」 | トップページ | 「51(ウーイー)世界で一番小さく生まれたパンダ」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「おとなのけんか」:
» おとなのけんか/Carnage [LOVE Cinemas 調布]
オリヴィエ賞とトニー賞に輝いたヤスミナ・レザの舞台劇を、『ゴーストライター』のロマン・ポランスキー監督が映画化。子供同士のケンカを解決しようと集まった両方の両親が最初は平穏に話し合うも、徐々に本音と本性が表面化しバトルを繰り広げ始める姿を描いたコメディーだ。出演はジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリー。... [続きを読む]
» 討論、議論、口論・・・ [笑う学生の生活]
1日のことですが、映画「おとなのけんか」を鑑賞しました。
題名どおり、まさにおとなのけんか!
子どものけんかを穏やかに話し合いにより
解決しようとした2組の夫婦なのだが・・・
元が舞台劇ということで、濃厚な演技と台詞合戦が繰り広げられ
4人による討論、論...... [続きを読む]
» 映画『おとなのけんか』を観て [kintyres Diary 新館]
12-20.おとなのけんか■原題:Carnage■製作年・国:2011年、フランス・ドイツ・ポーランド■上映時間:79分■字幕:牧野琴子■観賞日:2月25日、TOHOシネマズシャンテ
□監督・脚本:ロマン・ポランスキー□脚本・原作:ヤスミナ・レザ◆ジョディ・フォスター(ペネロペ・...... [続きを読む]
» [映画『おとなのけんか』を観た] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
☆ワーナーマイカル系で「シネアーツ」と題し、劇場が都内だけであったり、各地の数館で限定されるのみだった作品群を期間限定で公開してくれている。
◇
今回は、見たかった作品『おとなのけんか(ロマン・ポランスキー監督)』だ。
子供たちのケンカで、片方...... [続きを読む]
コメント