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2012年3月27日 (火)

「ストライクウィッチーズ 劇場版」

Sw 大ヒットTVアニメシリーズの映画化らしい。
 らしいというのは、自分がこのアニメを全く知らなかったからで、劇場で予告編を見て初めてその存在を知った状態だ。
 前から言っている通り、映画には不特定多数に向けた映画とファンに向けた映画がある。
 この映画は間違いなく、ファン向けだ。
 だから前知識なしで観にいくのはあまりにも無謀だし、それで面白くないというのはお門違いである。
 ところが、ファン向けの映画でも、それ以外の人が見ても面白いものはある。
 ファン向けという制限がありながらも映画としての面白さを追求している作品だ。
 例えば明らかにファン向けと思われる「機動戦艦ナデシコ」はTVシリーズよりも劇場版の方がSF映画としてはかなり面白い。
 もちろん、あまりにもファン相手に向きすぎて一見さんお断りの映画も多い。
 この映画は基本的にファン向けのアニメ映画であることは間違いない。
 基本的に「劇場版」とあるものはそんなものだ。
 ところが、これが意外に侮れない。

 面白いのだ。 

 地球とよく似た世界が舞台で、、そこではウィッチと呼ばれる魔法力を持つ10代の少女たちが、異形の存在「ネウロイ」との戦いを繰り広げている。
 おそらく色々複雑と思われる設定だが、物語の冒頭で簡潔にあっさりわかりやすく説明されている。
 この世界というのが第二次世界大戦前後の世界情勢と似たような感じであることで、すんなり入れるのかもしれない。
 第 501統合戦闘航空団、通称「ストライクウィッチーズ」は、役目を終えて解散し、各地へと飛び立っており、メンバーの宮藤芳佳は、ロマーニャ での戦いで、仲間を守るためウィッチとしての魔法力を失い、今は故郷で医者を目指して勉強に励んでいて、欧州留学が決まっていたが、欧州ではネウロイに不穏な動きが現れ始めていた…という話からもわかる通り、いわゆる後日談である。
 だからファンにとっては同窓会感覚であり、それぞれの登場人物があれからどうしているかを知る楽しみもあったりする。
 一方、一見さんには、それらを通して何となくこれまでの経緯を知ることができるのだ。
 それで一応の状況設定は理解できてしまう。
 それよりもいつもパンツを見せながら足についているプロペラで空を飛んでいるのが、清々しく迫力があるし、何といってもエンジン音(?)がまるで飛行機が飛んでいるような錯覚をするくらい本格的なものであり、劇場の音響システムだと臨場感に溢れている。
 自分がこの映画を気にいった理由は設定の面白さもさることながら、空を飛ぶ痛快さと、響きわたる音響であることは間違いない。
 一方では彼女らが戦いネウロイが全く得体の知れないものであり、何を考えているかわからない。
 いやもっと言えば「考える」という行為があるかどうかさえもよくわかっていない。
 この何者かわからないものが襲ってくる恐怖が、ほのぼのとした美少女+魔法の世界の中で絶対的な緊張感を出している。
 これだったらTVシリーズを見ておけばもっと楽しめたのにと、後悔先に立たずとは正にこのこと。。
 おそらく続編もありそうな展開!
 それが映画なのかTVシリーズなのかはわからないが、今更ながらちょっと期待してしまう。

  参加してます。よろしくで~す

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» 「ストライクウィッチーズ 劇場版」感想 [新・狂人ブログ~暁は燃えているか!~]
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