「51(ウーイー)世界で一番小さく生まれたパンダ」
1970年代、日本で最も長い行列ができたと言われるのは、大阪万博の月の石、モナ・リザ、そしてパンダだ。
日中国交正常化の時に中国から上野動物園に贈られてきたパンダであるランランとカンカンの人気は凄まじいものがあった。
そもそもカンカンとランランが来るまで、パンダは有名な動物ではない…というよりほとんど知られていない動物だった。
何しろ新聞にパンダではなく「熊猫」という漢字表記があったくらいで、中には東映動画の「白蛇伝」で初めてその存在を知った人もいるくらいだ。
あれから40年、パンダの存在は珍しいものでもなくなったが、人気は相変わらずだ。
そして、何故か思い出したようにパンダの映画が公開される。
そんなもの、誰が観るんだよ?と思うが、劇場はある程度の客入りだったりするから侮れない。
この映画は、中国の成都にあるパンダ研究基地で、体重51グラムという世界最小で超未熟児のパンダ、ウーイーの成長とよく知られていないパンダの生態を紹介するドキュメンタリーだ。
こう聞くと、ウーイーの成長記録だと思う人が多いだろう。
実際、間違いではないのだが、ウーイーも最初は小さいけど、その後は普通の大きさになって、他のパンダと全く変わらない。
つまり、意外に普通すぎて盛り上がらないのだ。
さらにウーイーの話だけかと思いきや、他のパンダの話も多く、実は世界一小さい超未熟児パンダというツカミだけなのだ。
そんなわけで極めて普通のパンダ鑑賞映画だった。
まあ、唯一良かったのは、いつも話題になる「パンダの尻尾は白か黒か?」の謎が解決できたことくらいか。
それと、中国は言葉通り、パンダ外交の国であるため、パンダの養殖に力を入れていることがよくわかった。
参加してます。よろしくで~す
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