「フラメンコ・フラメンコ」
ここ最近、デジタル上映のフットワークの軽さもあってか、映画館を劇映画だけでなく、音楽やスポーツ中継に使用することが増えてきた。
確かに色々な使い方があっていいと思うし、例えば音楽は映画館の音響システムを有効的使う意味では極めて正解だと言える。
かつてのフィルムコンサートに若干不満を感じていた自分としては今は極めて理想の形だと言える。
そして音楽だって海外のロックアーティストや日本アイドルだけではなく、もっと多様になってもいいはずだ。
その意味ではフラメンコだけの映画だってあってもいいだろう。
この映画はフラメンコファンが感涙すること請け合い。
何故なら、全く無駄がないから。
この手の映画だと大抵出演者の喋りとか、ナレーションとかが入ったりするのだが、多くのファンはそんなもおは必要がなく、パフォーマンスだけ観たいと思っているはず。
この映画は、新旧のトップ・アーティストを結集し、その華麗なパフォーマンスを全21幕の構成したドキュメンタリーだ。
いちいち解説とか、インタヴューとか入れるような親切さは微塵もない。
基本的にわかっている奴が観にくるものであり、わからなくてもその華麗なパフォーマンスを見れば、説明なんか不要!という自信に満ち溢れている。
監督が「カルメン」のカルロス・サウラなので、何も心配することはない。
が、しかし、自分はフラメンコに対しては、親戚のおばちゃんが昔習ってたなあという位の知識しかなく、出てくるアーティストが物凄いのだろうなあという雰囲気は伝わってくるのだが、明らかに劇場で場違いな人間であることを、ひしひしと感じた。
時間が合ったからという理由で映画を観てはいかんなあと思ったが、この映画を観たことには後悔はしていないし、むしろ観て良かったと思っている。
いや負け惜しみじゃなくてね。
参加してます。よろしくで~す
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