「月光ノ仮面」
顔に包帯を巻き帰ってきたた復員兵は、どうやら戦死したと伝えられた落語家・森乃家うさぎらしい。
しかし、彼は一切の記憶をなくし、「祖忽長屋」を呟くことしかできなかった…。
人気お笑い芸人・板尾創路の監督第2作は、落語の人気演目「粗忽長屋」をモチーフとしている。
全編に漂う不思議な雰囲気と、思わせぶりな演出。
この映画を深読みすることはできるだろう。
しかし、深読みした時点で制作側の思う壷だと思われる。
おそらく、色々雰囲気的に盛り込んでいるが、実はそんな深いものは何もないのではないかと思われる。
いや、ひょっとしたら何かあるのかもしれないが、そういうのは映画としての流れがあってこそ成立する話であって、この映画は深読みさせるだけの映画としての面白みがない。
話内容と演出のバランスが取れていないので、2時間近い上映時間が途中から物凄くダレてきてしまうのだ。
おそらく、この手の話は短編でさっと終わってしまうのが一番良い。
長編にするにはハッタリの練り込みが足りない。
ただ、そこも含めて狙いだという人もいるかもしれないが、それは面白くなくても脱力系とか、ダラダラしているだけなのに癒し系といっているのと同じで、それこそ後付けの深読みである。
結局、松ちゃんでもそうだが、お笑い芸人って、何か狙い過ぎる感じがする。
かといって、絶対にお笑いの映画で真っ向勝負はしないし、結局、こんな文化的一面もありますよというPRでしかないのかな。
評判の石原さとみ(B82-W58-H82)のエロシーンだが極めて普通というか、中学生でも実用性なし。
これを売りにしているところもあるが、期待していくと肩透かしなので注意!
参加してます。よろしくで~す
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» [映画『月光ノ仮面』を観た(すまん、超短信だ)] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
☆最近、落語を聴くことに凝っているので、予備知識なく見たこの作品が、落語の「粗忽長屋」をベースにしていると知って、ちょいと嬉しくなった^^
コメディかと思いきや、見ようによっては文芸作品っぽくて、すっとぼけた板尾創路らしく、なかなか面白かった。
戦...... [続きを読む]
» ■映画『月光ノ仮面』 [Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ>]
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妖しい満月が続く町にやって来た一人の復員兵と、ある落語家一門で起こる出来事を描いています。
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5月4日 月光ノ仮面
下記TBアドレスの別館にTBして頂けると有難いです
TBアドレス
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観劇ありがとうございました。東京での公開も終わり、なんだか寂しい気もします。
勝手にコメント失礼しました。
投稿: アイハラミホ。 | 2012年3月16日 (金) 10時52分