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2012年1月14日 (土)

「永遠の僕たち」

Reutless 交通事故で両親を失い、臨死体験をした少年イーノック。
 それ以来、日本人の特攻青年ヒロシの霊が見えるようになる。
 そんな彼の日常は、ヒロシと語り、時々見ず知らずの故人の葬式に紛れ込むことだった。
 ある日、いつものように葬儀に紛れ込んでいるところを、葬儀屋にばれてしまうが、参列者の少女アナベルに救われる。
 彼女は癌で余命3ヵ月の命だった。
 急速に仲を深める二人だったが、当然時間は限られていた…。

 え~また難病物?と思っていたら、ベタな話ではなく、真っ当な青春恋愛映画だった。
 イーノック、アナベル、ヒロシの3人の共通するものは死であるが、死ぬ人だけでなく残される人にも触れており、死について多角的に観ている。
 そしてそれらは決して暗くなく、かといって軽く扱ってはいない。
 不思議と妙な透明感を感じさせるものがあるのだ。
 もちろん、ツッコミ所はあるし、難病物でお馴染み病人なのに妙に元気なところはあるが、それを差し引いても悪くないと思う。
 ただ嫌いな人には全く合わないというのも理解できる。
 イーノックが赤の他人の葬儀の参列を繰り返すのは、正に「禁じられた遊び」なのだが、理由が、両親の死に要因があることがわかり、合点がいくと共に泣けた。
 だけど一番ホロッと来たのは最後で、<彼女と出会った時を思い返す>ところで、言葉で説明するのではなく、シンプルで、わかりやすい映像で見せてしまったのは良いと思う。
 監督がガス・ヴァン・サントなので、もっとひねくれた話かなと思いきや、意外に良い意味で普通だった。
 出演は、デニス・ホッパーの息子のヘンリー・ホッパー、ミア・ワシコウスカ、加瀬亮。
 デニス・ホッパーの息子がこんなにイケメンだとは思わなかった。
 加瀬亮は当然ヒロシ役なのだが、何故、彼が起用?といった感じだったが、結局、日本でのセールスポイントはそこしかないのが悲しい。

  参加してます。よろしくで~す

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