「カルテット!」
父は会社からリストラ。
母はパート。
この二人は音大で知り合い、できちゃった婚で音楽家への道をあきらめている。
娘はフルートを演奏していたが、弟ばかりに期待する両親に反発してやめている。
弟は将来を期待されているヴァイオリニストの卵。
バラバラになった家族がクラシックのカルテットを結成して絆を取り戻していく…。
こう聞くと物凄くいい話っぽいのだけど、実は家族最優先で周りに迷惑をかけているドキュン家族の話にしか思えない。
その中でも一番見ていて腹立だしいのは、主役である弟が誰もがうらやむプロの楽団に参加できたのに、家族演奏する日と楽団の演奏が同じ日になってしまったために、どちらを取るか悩むところで、普通なら悩むまでもなく、ましてや当日まで悩んでいるのが理解できない。
例えばこれが親の死に目に間に合わないとかじゃないし、この時点で家族はすっかり仲良しなので、いつでも一緒に演奏できてしまう。
そこらへんは親を含む周りの大人だって説明できると思うのだが、今の子供ってここまでバカなの?
いやもっといえば、親は社会的責任をもっと教えるべきである。
そもそも、何故、家族揃って演奏することにより、皆が昔みたいに仲良くなれるかの説得力に乏しく、例えば中学生の思い込みでも、もう少しそうなっていく自然な要素が欲しいところだ。
もちろん、これは価値観の問題で家族最優先で、他人なんかどうでもいいという思想の人には心暖まる話なのかもしれないが、自分は無理だった。
出演は鶴田真由(B78-W56-H83)、細川茂樹、そして300人のオーディションから選ばれたらしい新人・高杉真宙。
個人的には久しぶりにサンプラザ中野を見ることができて嬉しかった。
オールナイトニッポンのパーソナリティーをやっていたのも遥か昔のことなんだなあ。
監督は三村順一。
千葉県浦安市の市制30周年を記念して製作された映画で、エンドロールで東日本大震災で市が甚大な液状化被害を受けたことを説明している。
う~ん、こういうのが出てくると何も言えなくなってしまうのだが、正直、物語の流れとは全く関係がないので、別扱いにするか違う表現の方が良かったと思ってしまう。
ただ、ご当地映画なので、その土地の思い入れや伝えたいことがあるのであれば必要なのかもしれない。
あとタイトルは同じものが過去にあって混乱するので、違うものでも良かったかも。
参加してます。よろしくで~す
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