「ハラがコレなんで」
原光子 24歳。
妊娠9ヶ月。
子どもの父親は、消息不明の元カレのアフリカ系のアメリカ人の可能性大。
義理人情を大事にし、粋か粋じゃないかが物事の判断基準。
そんな彼女だが、無一文になってしまい、住んでいたアパートを引き払い、子供の頃に暮らしていた長屋にいく。
そこには貧乏で優し過ぎるがゆえに、パッとしない住人たちが昔と変わらず住んでいた。
まずは自分のことを何とかするべきの彼女が、彼らのために一肌脱ごうとする…。
ヒロインがの物事の判断基準が粋か粋じゃないかというのは何となくわかるが、彼女そのものは粋ではなくバカにしか見えない。
冒頭で、アパートのお隣りさんの部屋にズカズカ入り込んでくるのにドン引きだが、実は彼女が幼少時にお互いがお節介で鍵のない長屋に住んでいたため、それが当たり前だと思っているということがわかってくる。
彼女の物事の判断基準が粋か粋じゃないかというのは、そこに住む大家さんの影響なのだ。
しかし、それが笑えないし、どこか憎めないところがあればいいのだが、どう考えてもバカにしか見えない。
だから見ていて痛々しく不快な気分を覚えるのだ。
最初、どこかで面白くなってくるはずだと思って、どーんと構えていたら、最後の最後まで風向きも変わらなかった(笑)
監督の石井裕也は「川の底からこんにちは」は面白かったので期待したのに残念な結果に。
「川の底からこんにちは」の登場人物もダメダメだったが、救いと共感できる部分があったし、何より満島ひかり(B75-W60.5-H89)の弾けた演技で相当救われたところがある。
しかし、この映画のヒロインを演じている仲里依紗(B87-W58-H88)にはそこまでの存在感がなかった。
というか、仲里依紗って意外に覚えにくい顔しているよね?
タイトルのダブルミーニングは面白いんだけどね。
参加してます。よろしくで~す
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>痛々しく不快な気分を覚えるのだ
同感です。
それ全然粋じゃないだろって。粋の意味が単に自己犠牲だったり、風向きが来るまで寝て待つってことではないと思うんですがねぇ。
投稿: KLY | 2011年11月13日 (日) 00時27分