「とある飛空士への追憶」
下級階層出身の飛空士が、たった一機の水上偵察機で敵陣を突破し12,000km先の皇子の元へ次期皇妃を送り届ける…。
もうこれだけ聞くだけで、飛空士と次期皇妃の身分違いの恋というフラグが立っているし、空中戦があることもわかってしまう。
あまりにもテンプレート的で、大体の話展開が予想できてしまうベタな話をいかにうまく見せていくのか?が制作サイドの腕の見せ所だ。
しかし、大変つまらない。
原作がどうなっているか未読なのでわからないが、想像できるベタな展開以上のものはなかった。
身分違いの恋、実は二人は幼少の頃に色々あったとか、もうちょっと描きようもあるだろうし、二人の距離が縮まる描写も唐突。
そもそも空では自由で身分は関係ないみたいなことを言っているが、全くそんな風には見えない。
敵のエースパイロットも因縁の対決というわけでもないので、いきなり出てきて違和感がある。
じゃあ、空中戦だけ迫力があればいいやと思うのだが、緊張感も爽快感もない。
主人公の偵察機を取り囲んで撃っているシーンはどう考えても相撃ちだよ。
そもそも主人公の飛空士は、任務だけでなく個人的な感情からも何が何でも次期皇妃を守らなくてはいけないし、たとえそれが報われないものであっても。
だからこそ緊迫感と悲哀が出てくるのだけど、そこらへんが描ききれていない。
しかし、もっと残念なのは声で、主人公役の神木隆之介はいいとしても、次期皇妃役の竹富聖花(B78-W59-H85)が絶対的なミスキャストで、これは彼女よりも彼女を選んだ制作サイドに問題がある。
監督は宍戸淳。
制作においては色々あったような感じだが、観ている方は金払っているので全く関係ないしね。
参加してます。よろしくで~す
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そりゃ観ないわけにはいきませんよ。
海を挟んで12000km離れた、
西方大陸を支配する神聖レヴァーム皇国と
東方大陸を支配する帝政天ツ上の両国は戦争を続けていた。
レヴァーム皇国皇子カルロ・レヴァ... [続きを読む]
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