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2011年10月20日 (木)

「エンディングノート」

Ending_note 誰かの家に遊びにいって困るのはホームビデオを見せられることで、赤の他人の結婚式や子供の成長記録を無理矢理見せられるのだからたまったものではない。
 家の人が熱く語ってくれるのだが、他人の家のことなんかどんでもいいんだよ~。
 ところが、この映画は正にホームビデオなのである。
 よくありがちな、社会的な問題を追求しているわけでない。
 ガンで余命を宣告された父と家族の残された最期の日々をカメラに収めたセルフ・ドキュメンタリーなのだ。
 つまり、ホームビデオを映画館で公開し、我々は他人のホームビデオを観るために1800円払うことになる。
 そんなもの誰が観るんだよ?と思ったが、劇場は意外にも満席近かった。
 そして、赤の他人の家族に涙した。
 被写体のお父さんは会社役員まで出世した人で、67歳で会社を引退して第2の人生を歩もうとしたした時にガンが見つかってしまった。
 手術も不可能で余命半年くらい。
 そこで、お父さんはエンディングノートを作成することにした。
 エンディングノートは遺書のような大層なものではなく、自分が死んだときに家族が困らないように書き残したマニュアルのようなものだ。
 営業畑のお父さんは段取りにこだわる人で色々細かく決めていく。
 その様子がユーモラスでもあり物悲しいものがある。
 実は自分もここ数年で周りでガンでなくなる人が多く、また父親もガンが発見されてドタバタしたこともあるので、観ていて他人事ではなく、気分もちょっとブルーに。
 一方では本物の家族ならではの人間関係がひしひしと伝わってくる。
 これはもう劇映画では難しいものがある。
 自分は難病物の映画は好きではないが、この映画は泣かせるのを目的としていないところが良い。
 だけど、自分が同じように余命わずかな身内を撮影できるかといえばできないし、自分が余命半年と言われてエンディングノートを作ることはできないかもしれない。
 おそらくやさぐれて、とりあえず死んだ後に見られたらかっこわるそうなものを廃棄するだけで終わってしまうかも。
 その意味では尊敬できる家族かもしれない。
 死に際の緊迫感と悲しさは手に汗握るものがあり、怖いものがあった。
 
 
 監督は砂田麻美。
 ドキュメンタリーは劇映画に比べると退屈するかもしれないし、ましてやそれがホームビデオだと辛い
 ところが、それでも普通に映画として成り立っているから凄い。
 配給が岩井俊二の映画でお馴染みロックウェルアイズなので、ふらふらした手持ち撮影かなと思ってかまえていたら、そんなことなくて良かった。

  参加してます。よろしくで~す

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