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2011年10月13日 (木)

「監督失格」

Kantokushikkaku  アダルトビデオが出始めの頃、動く裸であれば何でもいいという時代であり、出演者もリアルといえばリアルな身近にいそうな女性。
 女子高生がおませという言葉では許容できないくらい大人っぽいというか、どちらかといえば女子高生の母親で通じるようなおばさんだったり、混沌としていた時代でもあった。
 その中でも林由美香(B84-W63-H87)のかわいさは異常であり、確かに貧乳は残念ではあるが、とりあえずそこは菊地えり(B94-W60-H86)で補完した人もいるだろう。
 いずれにしろ、今までだとポルノ映画館に通ったり、それさえもできない勇気のない奴はATGの映画を観にいってた時代は終わり、自宅で動く裸を観る時代が到来したのだ。
 林由美香が多くの人の記憶に残っているのは、彼女のAV女優人生が長く、また物凄い数の作品に出演しているからだろう。
 出入りの激しいAV業界において長く、一線で活躍するのは並大抵のことではない。
 そして、彼女は演技にもうまく、人気女優にもかかわらず、良い意味で仕事を選ばないところもあった。
 1980年代後半から90年代前半で彼女のお世話になっている男性は多く、実は色々な意味で最も愛された女優かもしれない。
 だからこそ、2005年に34歳の若さで亡くなったことはショックであり、これから熟女路線での活躍を期待していた男性たちに大きな悲しみを与えているはずだ。
 この映画は、林由美香と不倫関係にあったAV監督・平野勝之が、彼女に関わった約15年間の記録と、彼女が亡くなった後に新たに撮り下ろした映像で構成されているドキュメンタリーだ。
 言うまでもなく、平野勝之は北海道自転車旅行を記録した「由美香」を作っている。
 これじゃあカップルの旅行ビデオだろ!と思ったが、逆に演技とは別のリアルさはあったと思う。
 「監督失格」の前半は「由美香」を再構築したような感じだった。
 しかし、後半の林由美香の死体発見状況の映像は、生々しく怖いものがあった。
 彼女が亡くなった時に各メディアで色々な憶測が飛び交ったが、真実の映像にはかなうわけもなく、逆に愛した女性が死んだことへのリアルな反応が逆に胸に響く。
 平野勝之の私小説的なところもあり、その意味ではナルシストなところもない。
 一方、不倫関係であれば、本妻の証言があってもよいのだが、そこらへんは撮影が無理だったか触れていない。
 だから女性目線だと納得できないところもあるかもしれない。
 しかし、林由美香という女優の生きざまを知る上では重要な作品だといえる。
 ところが、この映画の最大の売りは「ヱヴァンゲリヲン」の庵野秀明監督 がプロデュースをしていることだ。
 確かにそれだけで観にくる人は多いかもしれない。
 そして恐らく多くの人が思うのは、早く「ヱヴァンゲリヲン」の続編を作れ!だろう。

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