「奇跡」
九州新幹線全線開業の朝、博多から南下する“つばめ”と、鹿児島から北上する“さくら”の二つの新幹線の一番列車がすれ違う瞬間に奇跡が起きて、 願いが叶うという話を聞き、両親の離婚で離れて暮らす兄弟が、家族が再び一緒に暮らすという願いを叶えるため、九州新幹線の一番列車がすれ違う瞬間を目撃するための旅に出る…。
子供の健気さと無力さ、それに伴う切なさが感じられる映画になるはずだったのだが、残念なことにもう一歩な感じが否めない。
そもそも一番列車がすれ違うと奇跡が起こるという話のソースが、あまり説得力がないし、すれ違うポイント探しも結構適当だし、子供たちの旅行で泊めてくれる老夫婦とか、意外に都合のいい話が多い。
まあ、これも奇跡なんだよと言われれば、それまでなんだけどね。
だからラストの<世界>の話って本来なら凄く泣けるはずなのに、ちょっと微妙だった。
それにこの手の子供の話は岩井俊二の「打ち上げ花火、下から見るか横から見るか」が、かなり子供の世界を描き切っているので、好き嫌いはあるけど、この映画は子供の切羽詰まった感じが出ていない感じがする。
主演の小学生兄弟漫才コンビまえだまえだでお馴染み前田航基と前田旺志郎は物凄く良かった。
共演の長澤まさみ(B83.5-W57-H82.5)は、生足を疲労し、精通まえの小学生男子の心を掴んでいる設定なのに、言うほど色気がなく、やっぱり初期型長澤まさみはどこにもいないんだな。
監督は是枝裕和。
まあ申し訳ないけど、JR九州の3分のCMの方が遥かに感動してしまったので、その後に観たこの映画はちょっと微妙なんだよねえ。
参加してます。よろしくで~す
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8/14奇跡、公開終了
最終日、シネマート六本木で見てきました。
両親の離婚で博多と福岡に別れて暮らすことになった兄弟・大迫航一(前田航基)と
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