「127時間」
ロッククライミングをしていた登山家のアーロン・ラルストンは、落ちてきた石で右腕を断崖に挟まれたまま身動きが取れなくなってしまう。
行き先を誰にも告げずにやってきて、人が来ないも荒野の真ん中では助けを呼べるわけもなく、水も食料もなくなり正に絶対絶命状態だった…。
タイトルだけ聞くと、娘が誘拐されて救出に向かうお父さんの話のパチもんかと思ってしまう。
その場合、あっちは96時間なのに、127時間はダメだろ!と思ってしまうのだが、そんな話では当然なく、娘どころかいかに自分を助け出すかの話なのだ。
とはいいながらも、実話を元にしているのでどうなるかはもうわかっている。
だから、それがメインの話ではなく、むしろそこに至るまでの心理状態を描いている。
岩に手が挟まれて動けない状況は、ある意味密室劇のようなもので、さらに荒野の真ん中で何もない。
こんな設定で飽きさせない話展開は見事としか言いようがない。
さらに全体に漂う緊迫感と、心理状態を表現するイメージ映像の使い方がうまく、物凄く何か飲みたい気分になるのは、そこらのコマーシャルよりも遥かに効果的である。
約5日後に彼が取った<最後の手段>は観ていて痛さが伝わってくる。
自分が同じ行動を取れと言われたら絶対に無理!
短い上映時間なのに、普通の映画よりも遥かに力が入り見終わった後はどっと疲れてしまうのだ。
出演はスパイダーマン・シリーズのジェームズ・フランコ。
監督は「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー賞監督賞受賞のダニー・ボイル。
とりあえず、出掛ける時は行き先をいうことにして、中国のナイフは買わないことにした。
参加してます。よろしくで~す
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