「ザ・ファイター」
俺がいたんじゃ、チャンピオンになれぬ
わかっちゃいるんだ、弟よ。
いつかお前の喜ぶような
えらい兄貴になりたくて
奮闘努力の甲斐もなく
今日も涙の
今日も涙の 日が落ちる
日が落ちる
こんな歌が聞こえてきそうな話である。
実在のアイルランド系ボクサー、ミッキー・ウォードの波瀾のボクシング人生を映画化!
どちらかといえば、ミッキー・ウォードの半生と言うより、彼と彼の兄のディッキー・ エクランドとの兄弟愛を描いている。
ところが、この兄というのがろくでもない人間で、一応、彼自身も名ボクサーらしいのだが、善かれと思ってやっていることが全て裏目に。
また、この兄貴だけでなく、ミッキーの母親もろくでもなく、さらにこの一家、兄妹がやたらと多く、大家族スペシャルができても不思議ではない。
そしてこの家族が全員ミッキーに都合のいいように依存している。
正直、ミッキーも家族といるより他のジムに行った方が将来が明るいはずなのだが、何故か家族との間で揺れ動いている。
何故ミッキーがそこまで悩む理由が描けていないような気がする。
確かに兄貴が幼少の頃のヒーローだとかはあったのだが、へたしたら人生棒にふりそうな状況になってまででもないように思えるのだがいかに。
ただ、ちょっと空回り気味の家族愛が微笑ましくもあり、客観的にはダメだけど当人たちは一生懸命というのはあるしね。
監督は「スリー・キングス」のデヴィッド・O・ラッセル。
主演は「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグ。
彼は自ら製作も務めて気合が入っている。
しかし、何といってもクリスチャン・ベイルの変化ぶりで、「ダークナイト」の筋肉質とは違い、ちょっと不健康な痩せ方になっていて、さらには頭にハゲまで作ってがんばっている。
あれはアカデミー賞の助演男優賞はもらっちゃうでしょ。
参加してます。よろしくで~す
« 「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」 | トップページ | 「たまの映画」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「ザ・ファイター」:
» 「ザ・ファイター」 愛情からの自己投影、または自己投影からの愛情 [はらやんの映画徒然草]
本作はボクシングを題材にした作品ですが、「ロッキー」のようなサクセスストーリーで [続きを読む]
» やっかいな家族というもの [笑う学生の生活]
6日のことだが、映画「ザ・ファイター」を鑑賞しました。
実在のプロボクサー、ミッキー・ウォードが世界チャンピオンを目指すが
トレーナーでもあり 麻薬に溺れる兄、過保護な母がおり・・・
ボクシングものともいえるのだが
それ以上に家族ドラマといった感じが強いで...... [続きを読む]
» 映画『ザ・ファイター』を観て。。。管理人「ぴあ」に4度目の登場! [kintyres Diary 新館]
11-26.ザ・ファイター■原題:The Fighter■製作年・国:2010年、アメリカ■上映時間:116分■字幕:林完治■鑑賞日:3月26日、新宿ピカデリー(新宿)■料金:1,800円スタッフ・キャスト(役名)□監督:デヴィッド・O・ラッセル□脚本:スコット・シルヴァー、...... [続きを読む]
» ザ・ファイター (The Fighter) [Subterranean サブタレイニアン]
監督 デヴィッド・O・ラッセル 主演 マーク・ウォールバーグ 2010年 アメリカ映画 116分 ドラマ 採点★★★★ よその家族って、とっても奇異な感じに映る事ってありますよねぇ。たまに遊びに行ったりすると、習慣の違いなり考えの違いなりに「うわぁ」ってなるこ…... [続きを読む]
コメント