「悪魔を見た」
愛する婚約者を殺人鬼に殺された男の復讐劇!
主演がイ・ビョンホンなので、彼女とデートで観にいったら気まずい展開になること間違いなし。
この映画に出てくる殺人鬼は、レクター博士のような<人を食べなければいい人>のようなかわいいものではなく、同情の余地が全くない。
見かけたらすぐ射殺レヴェルなのである。
物語は、こいつに婚約者を殺された男が、地獄の苦しみをさせるため、さらに冷酷かつ壮絶な復讐をしていく。
しかし、当然、殺人鬼もやられたらやりかえす。
復讐が復讐を呼び、正に復讐のスパイラル状態になっていく。
とにかく、やっていることが残酷で痛々しく、グロい。
韓国映画は手加減なしなのは知っていたが、ここまでとことんやるとは思わなかった。
ところが、不思議なことに観ていてちょっと痛快。
何故なら殺人鬼は、復讐されて当然の徹底した悪者で、普通に死んでもらうよりも、惨たらしく死んでほしいと願ってしまう完全無欠の悪者。
一方、彼に復讐を誓う男は、国家情報員捜査官という立場にもかかわらず徹底して復讐をしようとしている。
普通、この手の話って「罪を憎んで人を憎まず」みたいなところもあって、最後の一線を踏みとどまり、観ている方は、ど~も納得できないみたいなパターンが多い。
ところが、この映画はそんな眠たい展開にはならずに徹底してやってしまう。
その意味では、ありかなと思ってしまう。
しかし、国際的に有名俳優のイ・ビョンホンも、こんなのに出てイメージダウンじゃないかと思ってしまうが、殺人鬼役のチェ・ミンシクは、しばらくはこの役のイメージが定着しそう。
監督は「グッド・バッド・ウィアード」のキム・ジウン。
血が飛び散るだけでなく、糞尿も出てくる徹底してぶりなので、初めてのデートには全く向かないので注意!
参加してます。よろしくで~す
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『グッド・バッド・ウィアード』のキム・ジウン監督が送るサイコ・サスペンス。婚約者を殺された男がその犯人を執拗に追い詰めつつも簡単には殺さず、痛めつけながらもジワジワと追い詰めてゆく凄まじい復讐の様子をを描く。主演は『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』のイ・ビョンホンと『オールド・ボーイ』の名優チェ・ミンシク。ラストシーンの強烈なインパクトに驚かされる。... [続きを読む]
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