「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」
ビートルズ結成以前の若き日のジョン・レノンを描く伝記映画というよりも、どちらかといえば青春映画。
ジョン・レノンが、伯母夫婦に育てられたことをもとに話を膨らませている。
厳格な伯母のミミと、奔放に生きる実の母親ジュリアで、ジョンが思い悩む姿を描いている。
歴史物や伝記物の面白さは、いかに史実の合間を膨らませるかが制作側の腕の見せ所だ。
後のビートルズ誕生にいかにうまく繋いでいくかが興味のあるところで、ポール・マッカートニーやジョージ・ハリスンはどうやって登場するのか等、歴史的お約束をうまく描くのかが興味深々だ。
心配だったのは、スター・ウォーズのエピソード1~3のように、ダース・ヴェイダー誕生までを帳尻を合わすのに精一杯のようになることだったが、そんなこともなかったので安心。
最後はビートルズへの第一歩という感じで、ちょっとわくわくした。
自分はビートルズが好きなので思い入れもあったので面白く観てしまった。
正に「ジョン・レノン ビギンズ」なのだ。
この手の話は「桜田門外ノ変」みたいに事実を羅列してドラマがないのが最悪なのだが、この映画はそんなこともなくて良かった。
主演は、ジョン・レノン役にアーロン・ジョンソン、共演は、ジョンの母親役にアンヌ=マリー・ダフ、叔母役にクリスティン・スコット・トーマス。
ジョンの叔母は厳格な女性なのに、タバコをばかばか吸っている。
これは今だったらちょっと考えられないなあ。
あと、ジョンと結婚するシンシア・パウエルが完全スルーなのは、オノ・ヨーコの許可が出なかったから?(もちろん自分の深読みの想像で、時間軸的に合わなかったり、実は映画には出ていたのに見逃していたらすいません)
参加してます。よろしくで~す
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ビートルズ結成前のジョン・レノンが厳格な伯母と奔放な実母のとの間で自分の居場所に葛藤する様子を描いた伝記ドラマだ。ジョンを演じたのは『幻影師アイゼンハイム』で若き頃のアイゼンハイムを演じたアーロン・ジョンソン。実母ジュリアを『終着駅 トルストイ最後の旅』のアンヌ=マリー・ダフが、伯母ミミを『ブーリン家の姉妹』のクリスティン・スコット・トーマスが演じる。監督はサム・テイラー=ウッド。
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