「TSUNAMI-ツナミ-」
おそらく多くの人がボケているのでサザンネタはなしっちゅうことで。
韓国の代表的なリゾート地・ヘウンデに津波がやってくるというシンプルな話。
日本列島があるので韓国に津波なんかこないでしょ?と思うが、絶対にないわけでもないので、そこらへんはつっこむのは野暮というものだ。
海洋研究所の科学者が津波の可能性を訴えるが軽く無視されるという、この手の話ではお約束のパターンで物語は始まる。
ちなみにこの科学者は離婚歴ありで、元嫁と娘に再会するが、娘は彼を父親とは知らない。
幼なじみにプロポーズしたい元漁師、海洋救助隊員に一目惚れの浪人生、いい年して就職しない中年…などの人物描写が上映時間の半分くらい費やされる。
群衆劇なので仕方ないとはいえ、ここらへんが結構だれてしまう。
しかし、後半の高さ100mのメガ津波がやってくるとビルは壊れて人は死に、あまりにも手加減なしの展開に大満足!
さすがに韓国映画だけあって、ベタな展開がギャグの領域に突入しており、笑っていいのか泣けるのか複雑な気持ちになってしまうのだ。
一方で、これこそ70年代にあったパニック映画を21世紀に蘇らせたものであり、昔の東宝が作りそうでちょっと懐かしさを感じた。
そうえいば、監修に平成ゴジラの大森一樹と川北鉱一が参加している。
これがどれくらい意味があるのかは知らないが、妙に納得してしまうところがある。
出演は、「力道山」のソル・ギョング、スローモーションの使い過ぎで寝た人が続出したと言われている「デュエリスト」の ハ・ジウォン、 「仁寺洞スキャンダル~神の手を持つ男~」のオム・ジョンファ…などで、特にハ・ジウォンは一昔前の日本のトレンディ女優みたいで良い。
監督はユン・ジェギュン。
<超>日本語吹替版は極めて普通の韓流ドラマっぽくて違和感なし。
むしろ、パニック状態を楽しむためには字幕は邪魔だ。
ただエンディングをAKB48の歌に代える必要は全くない。
日本語吹替は、あくまで会話だけにして、余分な演出は不要だ。
参加してます。よろしくで~す
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『マイ・ボス マイ・ヒーロー』のユン・ジェギュンが送る韓流ディザスタームービー。韓国有数のリゾートビーチ“ヘウンデ”を高さ100mのメガ津波が襲うなか、パニックに陥る人々の様々な人間模様を描いている。『冬の小鳥』のソル・ギョング、『最後の贈り物』のハ・ジウォンのほか、『仁寺洞スキャンダル~神の手を持つ男~』のオム・ジョンファや『強敵』のパク・チュンフンらが出演。... [続きを読む]
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(英題:TIDAL WAVE)
【2009年・韓国】試写で鑑賞(★★★☆☆)
韓国のリゾート地を襲う巨大津波に、翻弄される人たちを描いた群像パニック・ムービー。
毎年100万人以上の観光客が集まるリゾート地・ヘウンデ。この土地で暮らす人々やバカンスで訪れた人々を、高さ100m。時速800km。アジア最大のメガ津波が襲う。
長年の片思いの末、愛を告白した元漁師チェ・マンシク(ソル・ギョング)と幼なじみのカン・ヨニ(ハ・ジウォン)。7歳になった娘に再会して戸惑う地質学者キム・フィ(パク・ジュンフン)... [続きを読む]
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