「雷桜」
将軍家に生まれ、母の愛を知らずに育った若殿・清水斉道は、静養先で、雷という名の娘と出会い恋に落ちてしまう…。
宇江佐真理の同名時代小説を映画化したらしいが、自分は未読。
心に病を抱えておて、すぐに家臣を斬ろうとする殿様なのだが、「十三人の刺客」の稲垣吾郎のバカ殿に比べれば、まだまだ大人しい。
あの殿様のインパクトが強すぎて、他の殿様の影が薄く感じてしまうのは仕方ないだろう。
一方、天狗と呼ばれている山育ちの娘は、自由奔放だ。
この二人があまりにも大きな身分違いの恋をするという話で、ここ最近映画館で侍シネマキャンペーンをしているが、その中の一本でもある。
正直、そんなに面白くない。
何故なら、時代劇というより、ほぼ現代劇のような感じで、格好が時代劇の衣装というだけなのである。
それでもいいのだけど、身分違いの恋に至るまでが描ききれていなくて、一応、二人の境遇が色々な形で似ているのはわかるんだけど微妙だ。
ヒロインも山で刺客に育てられたはずなのに、その設定が全く生かされてなくて、やっぱり「もののけ姫」みたいな感じを期待していたのに残念。
主演は岡田将生と蒼井優(B82-W58-H82)。
蒼井優は全編叫びっぱなしで、物凄く演技力がないように感じる。
もちろん、彼女の演技力は今更説明するまでもなく、演出の問題で、もしこれが山育ちだからという理由だったら、ちょっと浅い考えだ。
監督の廣木隆一は、「ヴァイブレータ」だけか?
母親役がまたもや宮崎美子(B86-W60-H86←ミノルタのCM出演時)で、「悪人」、「君が踊る、夏」、「おにいちゃんのハナビ」と連続出演!!
もうすっかり母親役専門女優になってしまった感じだ。
この映画は珍しく東宝映画なのに金曜日が初日だが、これはできれば定着してほしい。
参加してます。よろしくで~す
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» 映画「雷桜 」ありがちな主題にも新鮮味アリ [soramove]
「雷桜 」★★★
岡田将生、蒼井優、小出恵介、柄本明、時任三郎出演
廣木隆一監督、130分、2009年、2010年10月22日全国順次公開、2010,日本,東宝
(原題:宇江佐 真理著:雷桜)
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監督の廣木隆一は、「ヴァイブレータ」だけということはないと思います。
「余命一ヶ月の花嫁」や「M」をはじめコンスタンスに撮っています。
ただ、職人監督というのでしょうか。ある程度のレベルの作品を量産するものの、それを超えるものがないんですね。興味を持てる題材を撮ってくれないので全然見ていませんが・・・
投稿: よしぼう | 2010年10月24日 (日) 14時10分