「恋愛戯曲~私と恋におちてください。~」
鴻上尚史と言えば、オールナイトニッポンの究極の選択でお馴染み…と言って頷いているのは、おぢさんとおばさんだと思うが、20年以上前に彼が初監督した「ジュリットゲーム」は、映画としてのテンポが悪く独りよがりで、あまり面白くなかった。
演劇関係の人の映画は両極端で、どちらかといえば、演劇のノリを映画に持ち込んで違和感が出ていることが多い。
やっぱりそれぞれのフィールドで勝負する時は、それなりの昇華が必要だ。
この映画も、彼の戯曲を自ら監督しているので、ちょっと舞台っぽいところがある。
大物脚本家の谷山真由美はスペシャルドラマの脚本を依頼されたが全く書けずにいた。
テレビ局側は、冴えないプロデューサー向井正也を送り込む。
谷山は恋をしないと脚本が書けないので、向井に自分と恋に落ちるよう迫る。
ようやく書きは始めた谷山だが、主人公の設定を勝手に人気女流作家から、生活にくたびれた主婦に変えてしまう。
一方、テレビ局では編成と制作、営業のそれぞれの思惑が錯綜していた…。
恋をしないと書けない脚本家に深田恭子(B80-W60-H88)、局の送り込んだ冴えないプロデューサーに椎名桔平。
深田恭子は、人気脚本家に、劇中劇に登場する生活に疲れた主婦と人気女流作家の3役を演じている。
ここらへんが最大の見所かも。
何故ならそれ以外はあまり面白くないっつうか、いかにもなテレビ局の内幕ドタバタ物が、舞台だと良くても、映画だとちょっと生々しくてリアリティがなくなってしまうのだ。
まあそういうもんだよと言われればそれまでだけど、自分的にはイマイチな感じだ。
共演は、塚本高史、中村雅俊、清水美沙(B81-W58-H83)、西村雅彦、 井上順などのベテランが勢揃いだが、清水美沙の老けっぷりには驚いた。
一応、フカキョン目当てなので、その意味では満足!
参加してます。よろしくで~す
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製作年度 2010年
上映時間 106分
監督/脚本 鴻上尚史
出演 深田恭子/椎名桔平/塚本高史/中村雅俊/清水美沙/西村雅彦/井上順
人気劇作家・鴻上尚史の大ヒット舞台「恋愛戯曲」を、鴻上自らメガホンを取って映画化したラブコメディー。
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