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2010年9月 3日 (金)

「ザ・コーヴ」

Thecove  映画は宣伝で興行収入の全てを左右するのは今更言うまでもない。
 良い映画なのに全く話題にならずに終わったものだってあるのは今更説明する必要もない。
 だからこそ、テレビ局が絡んでいる映画だと、自社媒体で過剰なくらい宣伝しまくるのだ。
 ドキュメンタリー映画は、普通の商業映画に比べると宣伝でがやりにくい。
 基本的に有名タレントが出ているものは少ないので、テレビや雑誌などで取り上げるには話題を作らなくてはいけない。
 彼らもお仕事なので簡単に注目される方が楽でいいに決まっている。
 そう考えるとドキュメンタリーというのは、あまり美味みがない。
 しかし時々、ドキュメンタリー映画が大きく話題になることがある。
 その場合、大抵はキワ物的で、上映中止かもしれないという話がつきものだ。
 しかし、怖い物見たさを刺激するのは正解で、特にドキュメンタリーは「真実」だと思い込んでいる人が多いので、好奇心を刺激してしまうのだ。
 「サ・コーブ」は、2010年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞しているが、何といっても話題は、和歌山県太地町で行われているイルカ漁がテーマになっていることだろう。
 60年代に放送されていた「わんぱくフリッパー」で、イルカの調教師兼俳優として活躍したリック・オバリーは、自ら調教したイルカの死をきっかけに、イルカ解放運動をやりだす。
 ビジネスの道具となっているイルカを救出するため、あっちこっちで顰蹙を買いまくっているのだ。
 そんな彼が、長い捕鯨の歴史を持つ太地町に来て、入江(コーヴ) の内側で行われるイルカ漁を撮影しようとする。
 面白いドキュメンタリーの半分以上は、世間的には明らかに異質なのに本人は信念を持って正しいと思い込んでいる人が主人公であることが条件だ。
 それが神軍平等兵だったり、桃色ゲリラだったりするのだが、この映画もイルカの死がきっかけなのだが、オバリー氏は、これを自殺だと思い込んでいる。
 しかし、それに対しての根拠は全くなく思い込みなのだ。
 だけど、本人は物凄く正しいことをしていると思っている。
 見所は「オーシャンズ11」や「スパイ大作戦」のような特別なチームを編成し、立ち入り禁止の札が立つ入江に潜入しようとするところで、これは本人達もノリノリだ。
 おそらくこの映画を観て多くの日本人が思うことは、何故イルカがダメなのか?といことだろう。
 そもそも牛や豚、鶏は何故OKなのか?
 文化によっては牛がダメだったり、豚がダメだったりするはずで、もしその手の人達が食用を反対したら、それを受け止めるのか?
 もっといえば、犬や猫だって食べる国はある。
 イルカはかしこい生き物だそうだが、その根拠はどこにあるのか?
 結論から言うと、大きなお世話なのだ。
 食文化は場所によって全く違うので、わかりあえるはずがない。
 結局は国の力が全てなのだ。
 国の力が大きい文化が主流っぽくなってしまうのだ。
 だから、戦争は絶対になくならないし、アメリカとアラブの国は絶対に理解しあえることは、少なくとも今後数百年はないだろう。
 この映画はイルカ保護を最優先にして、単純な善悪二元論的の展開なので、当然物議をかもしだすし、当然上映禁止運動も盛り上がる。
 ここらへんは宣伝としてはもってこいなのは言うまでもない。
 映画を観れば、あまりのバカっぷりにまじめに論議するよりも、電波少年に近いノリで楽しむことが正解だとわかるはずだ。
 現在の海賊シーシェパードも絡んでいて、明らかに作為的なものを誰もが感じるだろう。
 2010年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞も当然で、普通の娯楽映画でここまで手に汗握るバカバカしさはない。
 監督はルイ・シホヨス。
 著名な写真家で、本作が初監督らしいが、普通の監督でこれを引き受けるのはちょっと勇気がいるだろうなあ。
 小学生時代に当たり前のように食べていたクジラを、もう一度食べたくなる映画だ。(美味しくないんだけどね)

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