「NECK ネック」
見た目はかわいい大学院生の真山杉奈は、首から上で考えた怖い想像が首から下で暴走してオバケを生むという独自の理論を構築し、その理論に基づきオバケを製造するネックマシーンを開発しようとしていた。
そんな彼女に憧れるスポーツマン首藤友和は、彼女に近づきたい一心でネックマシーの実験につきあわされる。
実験は失敗したが、怖がらせ方に問題があると考えた杉奈は、 かつての幼なじみで今は人気ホラー作家として活躍する古里崇史に協力してもらい、人形作家が住んでいた屋敷に出向いて再度実験をすることになる…。
こ、これは真剣つまらない。
杉奈と崇史の幼少時代の体験がトラウマとなって今に至るわけなのだが、あまりにもキレの悪いもたついた演出のため、ここで一気にだれてしまう。
その後も、キレの悪い演出がダラダラと最後まで続く。
一応、ジャンル的にはホラーコメディなのだろうが、ホラーとしては全く怖くもないし、コメディとしても笑えない。
結局、どっちつかずになってしまい中途半端なのだ。
ところが全編に渡り、スタッフの「俺達は面白いものを作ってるんだぞ~」というドヤ顔が見え隠れしている。
話の肝であるネックマシーンが全く面白くないのが絶対的にどうしようもない。
さらに杉奈がそれを作ろうとしている理由に切迫感がない。
杉奈と崇史の幼少の体験がトラウマで、それを克服することにより、お互いを想う二人の心がつながるとか、起爆剤になっているわけでもないため観ていて大変居心地が悪い。
それに出てくる人形が全く怖くないのも困ったもので、これだったら日曜の朝から子供たちを恐怖に陥れた「仮面ライダーW」に出てきた人形のリコちゃんの方が遥かに怖い。
出演は相武紗季(B80-W60-H85)、溝端淳平、栗山千明(B81-W56-H83)、平岡祐太。
監督は白川士。
「ラブ★コン」「ハンサム★スーツ」の製作チームの映画化なので期待したんだけどなあ。
あとタイトルが「BECK」と似ているので、劇場が若干混乱しそうだ。
とりあえず、2010年のダメ映画に当確です。
参加してます。よろしくで~す
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» 「NECK」お化けを想像して生み出した先にみたお化け退治のヒーローと小さい時の悔やんだ親友との和解 [オールマイティにコメンテート]
8月21日公開の映画「NECK」を鑑賞した。
この映画は舞城玉太郎原案の作品で
お化けマシーンを研究している大学院生が
幼少期の記憶をそのままに現実にお化けを創ってしまい
お化けに追われ戦う事になるストーリーである。
お化けを創るという発想もなかなかできない....... [続きを読む]
全く同感です。
もう延々グダグダ。怖くもないし笑えもしない。
はっきり言って失敗作です。
投稿: KLY | 2010年8月26日 (木) 01時23分
>KLYさん
演劇のノリを映画に持っていくには、かなりの演出テクニックがいりますね。
投稿: 管理人 | 2010年8月28日 (土) 00時22分