「ハナミズキ」
「恋空」と「涙そうそう」のスタッフが贈る―この夏NO.1泣けるラブストーリー…らしいのだが、これは宣伝文句にならない。
むしろ、映画ファンは観るのをやめるかもしれない。
何しろ2007年に公開された三大バカ恋愛映画「クローズド・ノート」、「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」、「恋空」
その中でも「恋空」はぶっちぎりのダメ映画で、自分の中でも2009年に「白夜」を観なければ間違いなく今でも不動のダメ映画第1位だ。
さらに主演は、ここ最近の長澤まさみ(B83.5-W57-H82.5)と同じように出演する映画100%駄作の新垣結衣(B82-W60-H88)。
これだけ地雷臭がする映画も珍しいが、予告編を観たら長距離恋愛の話っぽいので観にいくことに決定!
前にも言ったかもしれないが、自分は長距離恋愛経験者なので、映画的にどういう話展開になるのか気になるし、主題歌でもありこの映画のモチーフでもある一青窈の「ハナミズキ」が好きで、歌詞の「君と大事な人が百年続きますように」の言葉に結構感動した軟弱な人間ですよ、すいません。
5歳で父を亡くし、北海道で母と2人暮らしの高校生・紗枝は、将来は英語を生かす仕事をしたいと考えている。
早稲田の推薦入試の日に電車事故があって、その時に知り合った高校生の康平と出会い恋に落ちる。
推薦はダメだったものの、普通に受験して早稲田に合格。
地元で漁師になる康平と東京の大学に通う紗枝の長距離恋愛が始まる。
離れていても思いは変わらないと思っていたが、都会で華やかな暮らしで垢抜けていく紗枝に、康平の心は揺れ始める。
さらに同じ夢を持った大学の先輩・北見が紗枝の前に現れる……。
物語は紗枝と康平の10年近い状況を描いている。
人それぞれなのだが、学生時代の長距離恋愛のほとんどが失敗する。
若いので相手を思いやる心の余裕がないのが最大の原因で、高校時代のつきあいは物凄く小さな世界でしかないのだ。
この映画のように、男が高卒で田舎で漁師、女が東京暮らしの早稲田の女子大生となれば、価値観が違うので二人の距離感は開いていくのは当然だろう。
もちろん、相手の気持ちを理解するのも大切だが、そんなもの無理してするようなものではないし、自然にできないと恋愛は成り立たないのだ。
やっぱり恋愛は言葉が聞こえて触れる距離にいないとダメだということを実感する。
そんなわけで、長距離恋愛、さらには身近に魅力的な人が出てきた場合どうするのか?
宇宙人の襲来や殺人鬼が来るよりも切実に身近にありそうな話をいかに説得力を持って描くかが、この手の映画の真価が問われるところだ。
もちろん、基本は恋愛ファンタジーなので、リアルの中でも心に響く良い話があれば最高!
一番の禁じ手は恋の邪魔者があっさり引いたり、死んでしまうことだ。
ところが、この映画は、それをやってしまっているのだ。
もっと頑張れよ>脚本家
色々なエピソードが入っているのだが、まとまりがなくて散漫になっている。
そのため、上映時間がやたらと長くなっているのだ。
正直、ニューヨークもカナダの話も必然性はない。
まあここらへんは諸事情があるかもしれないが、もう少しうまくやるべきだ。
長距離恋愛の行く末は意外に普通というか、康平の家に不幸があったりと色々な盛り込んでいるが、もっと普通に離れているだけの危うさが描けていないのが残念!
ただ、この映画のガッキーは目茶苦茶かわいいので、彼女のアイドル映画としては上出来だ。
康平役の生田斗真は、意外に漁師のワイルドさが出ていて良かった。
北見役の向井理は「ゲゲゲの女房」のメガネのイメージが強い…というかメガネ美男子なんよね。
監督は「いま、会いにゆきます」「涙そうそう」の土井裕泰。
完全テンプレート映画なので、過度な期待はしないように。
あと、ハナミズキと聞いて、長島温泉のホテルとか言っている人は明らかに三重県の人だ。(つうか三重県出身の人のこのネタは飽きたんですが…)
参加してます。よろしくで~す
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コメント
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"さらに主演は、ここ最近の長澤まさみ(B83.5-W57-H82.5)と同じように出演する映画100%駄作の新垣結衣(B82-W60-H88)。"
柴咲コウ氏は、対象外でしょうか?まあ、数年単位でみれば100%ってこともないんでしょうかねえ。
投稿: タニプロ | 2010年8月22日 (日) 15時25分
柴咲コウは、主演でなければ微妙に良い映画に出ているんですよね。「GO]とかね。
長澤さんだって「ロボコン」はいいんですよ。
最近のがダメなんです。
投稿: 管理人 | 2010年8月26日 (木) 00時39分