「必死剣 鳥刺し」
チケット売り場で券を買う時に、居酒屋でつみみを頼むような感じになってしまうのは全国共通だろう。
藤沢周平の時代小説の映画化。
藩主・右京太夫の 愛妾・連子を 城中で刺し殺したてしまった兼見三佐ェ門。
確かに愛妾なのに藩政に口を出し、明らかに失政の原因でもあるのだが、誰もその暴走を止めることが出来なかった
最愛の妻を病で亡くし、死に場所を求めていたような三左エ門は、独断で連子の刺殺を敢行してしまったのだ。
当然、極刑であるはずが、何故か閉門という寛大な処罰だった。
その間、彼を支えてくれたのは亡妻の姪・里尾だった。
1年後、何故か近習頭取として役職に復帰、藩主の傍に仕えることになる三左エ門だが、やがて中老・津田民部から藩主に敵対する剣豪・帯屋隼人正を三左エ門が独自に編み出した必死
必勝の剣“鳥刺し”で、殺せというものだった…。
「隠し剣 鬼の爪」で、物凄い必殺技が出ると期待し過ぎて肩透かしだった。
いや~特撮世代なので、必要以上に期待してしまうのだ。
今回もどんな技かと思っていたら「必殺」じゃなくて、「必死」で、必ず殺すじゃなくて必ず死ぬというわけで、ちょっといやな気分になってしまう。
そんな偏った期待をしなければ、時代劇としてはかなり面白く、また現代にも通じる組織のしがらみであったり、男女の愛情だったり普遍的なものがあるのが良い。
主演は豊川悦司、共演は池脇千鶴(B80-W55-H85)。
トヨエツは入浴シーンで裸になっているのだが、あまりにもおっさん体型に驚いた。
池脇は逆に裸にならなくて良かった。
監督は「愛を乞うひと」や「OUT」の平山秀幸。
真実はわからないが、どう考えても山田洋次の映画の影響は受けているし、意識していると思う。
参加してます。よろしくで~す
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平山秀幸監督って、一部地域で先行上映されてた「信さん 炭坑町のセレナーデ」が全国ロードショー決定して、さらには来年二月公開予定の「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」製作中で、ずいぶん多作だな、と思ってたら、上には上がいて「半分の月がのぼる空」の深川栄洋監督は来年三作品も公開するらしいです。
ところで女性に対して失礼な疑問かもしれませんが、池脇ちーちゃんのここ最近の出演作「スイートリトルライズ」「パーマネント野ばら」「必死剣 鳥刺し」での、体重の変化が気になってます。
投稿: タニプロ | 2010年8月22日 (日) 15時33分