2016年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」 | トップページ | 「キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争」 »

2010年8月24日 (火)

「カラフル」

Colorful  「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」や「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督が森絵都の小説をアニメ映画化。
 
 ある罪を犯して彷徨っていたひとつの魂に、天使(?)から、抽選に当たったので、人間界に戻って再チャレ ンジのチャンスが与えられたことを告げられる。
 自殺した中学三年生の小林真という少年の体を借りて、半年間その家族や周囲の人々との暮らすことになったのだ…。

 これはかなりの秀作!
 今年は「告白」といい、この映画といい中学生が主人公の映画は当たり年か?
 とにかく、最初から最後まで妙な緊迫感がある。
 それは半年という期間限定で再挑戦のチャンスをものにできるかではなく、登場人物それぞれの脆さが、いつ壊れるかという危うさから来るものだ。
 「1、2の三四郎」の作者みたいな名前の小林真は、いじめられていて友達はいない。
 唯一の楽しみは絵を描くことくらいだ。
 彼の自殺の原因は、母親の不倫と密かに想いを寄せていた後輩のひろかが援助交際をしていたことを知ったからだった。
 能天気で人がいいだけが取り柄の出世しない父親や、自分を見下した成績優秀の兄…真の環境は最悪だ。
 しかし、真の中の”魂”は、絶対に真らしくない行動をすることにより周囲を困惑させる。
 逆にそうすることにより見えてきたことや、自分にも変化が出てくる。
 実は家族が真が思っている以上に気にかけてくれているし、ちょっと積極的な行動によって自分の状況も大きく変わっていく。
 今までいなかった友達ができるだけで、世の中は明るく楽しくなるものなのだ。
 本当は取り巻く状況は微塵も変わらないとしてもだ。
 この映画は、今では意外に思い出すことができない、友達のできていく過程を懇切丁寧に描いている。
 正直、真の友達になる早乙女君はお世辞にもできのいい男子ではない。
 成績だってクラスでびりから2番目だ。
 ちなみにビリは真だ。
 こんな底辺の二人は他人から見れば最低限の馴れ合いに思えるかもしれない。
 だけど真にとっては何よりも大切なものなのだ。
 だからこそ、家族会議で進学について早乙女君と同じ高校に行きたいという涙ながらの言葉は、観ている者の心に響くものがあるのだ。
 真が密かに憧れるひろかも援助交際をしているが、一方では正に娼婦と淑女の心境をいったりきたりしている。
 人間は良い意味でも悪い意味でも色々な面を持っているし、一面だけ見て判断はできないのだ。
 その意味ではタイトルのカラフルはいいえて妙なのだ。
 人間再生ドラマとして、かなりの傑作であり、アニメの底力を強く感じた。
  おそらくこの映画が心に響くのは年取ってからだと思う。
 わかっているようで何もわかっていない中学時代を思い出し、自分が親になった時に沁みるものがあるのだ。
 出演は小林真に冨澤風斗。
 当然、昨今のアニメ映画と同じように声優でなく、役者を使っているのだが、母親役の麻生久美子(B80-W59-H83)はすぐに彼女とわかるが悪くない。
 一番心配していたひろか役の南明奈(B80-W59-H83)は、むしろ合っていたと思う。
 しかし、何よりも凄かったのは真と同じクラスの不細工でどもりのメガネっ娘を演じた宮崎あおい(B78-W57-H78)で、もはや彼女は何をやらしても最強だ。
 真の父親が顔を上げた時に、カメラがフォローしたのに驚いた。
 実写だったら大したことではないが、アニメでこれは凄いと思う。(見間違いだったらスマソ)

参加してます。よろしくで~す

人気ブログランキングへ   

« 「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」 | トップページ | 「キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争」 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

南明奈さんが想定外にうまかったのは驚きましたが、宮崎あおいさんのうまさはこれまた格別でしたね。
普通に声優もどんどんやって欲しいと思いましたわ。
個人的に麻生久美子さんだけが、うまいんだけど、どうも若い声に聞こえてしまって、お母さん役には違和感を感じました。
でも、悪くはなかった、うん、悪くない、悪くない。

>かみぃさん

 いや、フラメンコ習って不倫しているくらいなので、ちょっと若い感じが大切で、そう考えると麻生さんはハマリ役ではないかと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185540/49234114

この記事へのトラックバック一覧です: 「カラフル」:

» カラフル [だらだら無気力ブログ]
森絵都の名作児童文学を『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ 帝国の逆襲』『河童のクゥと夏休み』の原恵一監督でアニメ映画化した感動 ファンタジー・ドラマ。死んだはずの主人公が天使から再挑戦のチャンスを もらい、自殺した少年の体を借りてその家族や周…... [続きを読む]

» カラフル [LOVE Cinemas 調布]
直木賞作家・森絵都のベストセラー小説のアニメ化。罪を犯した魂が抽選に当たり、自殺した少年の体を借りて現世にホームステイするというファンタジードラマ。監督は『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の原恵一。声の出演は宮崎あおい、麻生久美子、高橋克実、南明奈といった人気俳優が揃う。思春期の少年の正直な想いが綴られている。... [続きを読む]

» 【映画評】カラフル [未完の映画評]
生まれ変わって新しい身体を手に入れた〈ぼく〉の魂が、友情を育む中で成長していく姿、彼の家族の再生を描いた青春ファンタジー。 [続きを読む]

» [映画][2010年]カラフル(原恵一) [タニプロダクション]
ユナイテッドシネマとしまえん カラフル 日本映画 監督:原恵一 脚本:丸尾みほ  声の出演:冨澤風斗 宮崎あおい 南明奈 まいける 入江甚儀 中尾明慶 麻生久美子 高橋克実他 製作:亀山千広 内田健二 寺田篤 夏目公一朗 北川直樹 島谷能成 音楽:大谷幸 原作... [続きを読む]

» 人生はカラフル アニメ編 [笑う学生の生活]
1日のことですが、映画「カラフル」を鑑賞しました。 死んだ主人公の魂が 当選によって 天使により 自殺した少年 真の体にホームステイすることになって・・・ なんともファンタジーな感じながらも その後はあくまで普通の青春劇 派...... [続きを読む]

« 「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」 | トップページ | 「キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争」 »