「ACACIA-アカシア-」
野球なら長嶋、王。
プロレスなら馬場、猪木。
自分らのヒーローはそう決まっている。
彼らは、その世界でこそのヒーローであり、他の世界に行った途端にカリスマ性はなくなってしまうのだ。
アントニオ猪木が映画出演?
当然、多くの人は「がんばれ!ベアーズ大旋風」のしょっぱい出演を思い出すかもしれない。
ところが、今回もかなりしょっぱいものがある。
元覆面プロレスラーの大魔神は、老人たちの話し相手や用心棒をしながら、静かに余生を送っていた。
ある日、大魔神の前に現れた女が、息子のタクロウを預かって欲しいと頼み込む。
こうして、かつて愛情を注げないまま死んだ息子がいる大魔神と、父親のいないタクロウの間に親子のような感情が芽生える…という話で、猪木は当然、大魔神の役だ。
う~ん、猪木の演技があまりにも御粗末。
こんな猪木は見たくなかった。
いや、別にそれでもいいんだけど、他の役者と全く整合性がないので変に目立ってしまうのだ。
そのため、どんな良い話が展開しようが違和感を感じてしまうのだ。
これはもう猪木が悪いわけでなく、彼を使い切れなかった演出が悪いのだ。
話も微妙で、実は良い話っぽいエピソードがどれも陳腐になっているのだ。
監督は中山美穂(B80-W58-H85)の旦那の辻仁成。
猪木は話題作りにはなったけど、映画的には全く生かされていなかったのが残念。
個人的には久しぶりに猪木を見ることができただけでも良しとする。
参加してます。よろしくで~す
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