「クレイジー・ハート」
何というか青春のはしかみたいなものなのかもしれないけど、中学や高校時代はチョイ悪系の男子に憧れる時があって、そりゃあお母さんの言う通り真面目が一番というのは今はわかるんだけど、若い時はしょうがないんだよね。
いやまあ、中学時代のMちゃんみたいに不良というよりヤクザと結婚しているのもどうかと思うんですけどねえ(苦笑)
「キャンディ・キャンディ」だとアンソニーよりテリュース派という人の気持ちわかりますよ。
アンソニーってやさしいけどバラオタクだし、つまらなそう。
いや、もちろん結婚するのはアンソニーなんだけど、つきあうだけだったらテリュースっていう女性は絶対に多いはず。
ど~してこんな話になったかというと、この映画に出てくるカントリーシンガーのバッド・ブレイクは、酒に溺れ、結婚にも失敗し、すっかり落ちぶれてドサマ回りで生活をしている。
う~ん、ダメダメじゃん。
ところがねえ、ダメダメで初老なのにかっこいい。
久しぶりに不良に憧れていた中学生の気分を思い出した。
「レスラー」のミッキー・ロークも社会的にはダメダメなのに、かっこいい。
何というか男の渋みというか、いい感じで油が抜けたような感じがいいんよね。
この映画のバッド・ブレイクがかっこいいんよね~。
特に歌っていると最高~!
カントリーってよくわかんないけどっ。
演じているジェフ・ブリッジスがアカデミーの主演男優賞もらったのも納得。
当然、女にもめちゃモテで、地方紙の女性記者ジーン・クラドックの取材を受けて、彼女といい仲に。
バツイチで親子ほど年の離れていて、4歳の子供がいる。
バッドから見たら孫みたいなもの。
この親子と知り合ってバッドの中で何かが変わろうとしていた…という話で、じじいだし身体はガタが来ているし、だけど燃えつきていない。
ここらへんの不屈の精神は、やっぱり大人じゃないとわからないかも。
ジーンの気持ちは人によっては納得できない人もいるかもしれないが、これも年とって、特に子供がいると何となくわかるのよ。
理屈じゃなくて。
演じているマギー・ギレンホールは、ちょっと疲れた感じが色っぽくて良い。
「ダークナイト」はケイティ・ホームズの代役としか意識していなかったが、この映画でやっと魅力がわかった。
監督はスコット・クーパー。
ジェフ・ブリッジスはかっこいいけど、多くの人はロバート・デュヴァルみたいな頭になってしまうんよね。
この映画は、男目線と女目線では受け取り方が違うのでカップルで観るといいかもね。
加してます。よろしくで~す
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「クレイジー・ハート」★★★★
ジェフ・ブリッジス、コリン・ファレル、マギー・ギレンホール、ロバート・デュバル出演
スコット・クーパー監督、111分 、2010年6月12日より順次公開、2009,アメリカ,FOX
(原題:CRAZY HEART)
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