「ダブル・ミッション」
前にも言ったかもしれないが、自分がジャッキー・チェンの映画は無条件で観にいくようにしている。
しかし、ここ最近のジャッキーの扱いは許せない。
かつては彼の新作公開となれば、全国公開でどこに住んでいても観ることができたはずなのに、今やあまりにもひっそりと公開されているような状態だ。
この映画も自分の活動圏内から遥か遠くの劇場で公開されている。
だけど、92分の映画にそれ以上の時間を費やして観にいくのはジャッキーが好きだからだ~。
さえないペンのセールスマンのボブ・ホウは、実は中国から出向しているCIAの敏腕情報員。
しかし、そんな凄腕の彼を悩ましているのは婚約した隣家のシングルマザーの3人の子供達だ。
ある時、入院した父親の世話のため実家に戻った母親の代わりに子供達の面倒を見ることになったボブだが、彼と母親の結婚に反対の子供達が言うことをきいてくれるわけもない。
そんな中で、長男がボブのパソコンを勝手に触ってしまい、ロシア当局の極秘情報をダウンロードしてしまったことから、犯罪組織に狙われることになる…。
この映画はジャッキーがハリウッド進出30周年記念作らしい。
普通に考えて30年もアクション俳優をしていることが凄い。
ましてや、香港の人間がハリウッドとなれば、並大抵の苦労ではなかったことは言うまでもないだろう。
しかし、かつては毎回新作ごとに新しいチャレンジをしてくれるジャッキーへの期待は既にインフレ状態になっているのだった。
当然、年とってからの映画には物足りないものがあり、あきらめかけていた。
ところが、「ドラゴン・キングダム」が予想以上に面白く、まだまだジャッキーはいけると思ってしまった。
だから、今回はアクションが緩く少なめなのにはがっかりした。
特に自転車を使ったアクションが「プロジェクトA」以下であったことには悲しいものがあった。
もちろんファミリー映画であることは十分わかっているし、年とったジャッキーがこの手の路線にシフトチェンジしていくのは当然かもしれない。
実は映画だって、普通に面白い。
だけど、心の中でジャッキーにむやみに大きな期待をしてしまうのだ。
お約束のラストのNGのほとんどがセリフの言い間違いだけというのに寂しいものがあった。
それでも新作ができれば観にいっちゃうんだけどね。
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