「ねこタクシー」
そりゃあネコバスがあるくらいだから、タクシーがあってもいいかもしれない。
しかし、この映画はそんなトトロな感じではない。
雰囲気的に「ネコナデ」や「幼獣マメシバ」と似ているなあと思ったら、同じ系統だった。
連続TVドラマと映画の連動企画らしい。
もちろん、その手の話は今更珍しくないのだが、この映画の凄いところは、多くの人が肝心のドラマがいつ放送されているかわかっていないことで、確かに地方UHFで放送だと知らない人は多いかもしれない。
人付き合いが苦手なタクシー運転手・間瀬垣勤は、営業成績も悪く、妻と娘にも疎まれている。
ある日、公園で休憩中に、猫と出会う。
その猫を乗せて営業をすると、苦手な人付き合いもうまくいくようになり、成績も上がり順調に進み始めるように思えたが…という話。
都会には猫カフェというのがあるらしいから、猫タクシーがあってもいいかもしれない。
そういえば、自分の子供の頃に、普通の民家で猫が物凄い数がいる猫屋敷というものがあったなあ。
今でも飼い猫なのか自然繁殖したのかはわからない。
ところが、この映画にも猫屋敷が出てくるので、意外に全国にあちこちにあるらしい。
主人公は猫屋敷に住む婆さんから2匹の猫をもらう。
名前は年とった三毛猫が御子神さんで、もう一匹がコムギ。
この二匹をタクシーに乗せるわけだ。
チープさが漂っているのに面白い…というか心が暖まってしまうのだ。
まあ確かに猫はかわいいので、それだけでも許せてしまうところがあるのだが、意外にドラマが面白いのだ。
猫を乗せて商売はやばいだろ!というツッコミは制作側も十分承知していて、それを逆に主人公の再生の起爆剤に転化してしまう脚本は見事だ。
主演はカンニング竹山、共演に鶴田真由(B78-W56-H85)、山下リオ(B85-W59-H82)。
だけど、自分は美人なのかどうかの微妙な顔の芦名星(B83-W58-H87)と、「仮面ライダーキバ」のイクサや最近では「娼婦と淑女」でがっちりした筋肉質の背中を見せて弾けた演技をしている柳沢なな(B88-W58-H82)に注目したい。
監督は「幼獣マメシバ」の亀井亨。
自分としては2匹の猫だったら、コムギ派だな。
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TV版とはストーリーが違うのは、劇場版が原作を基に作られたからなのでしょうか。冴えないタクシー運転手の間瀬垣勤はひょんなことから、御子神さんとコムギを飼うことになる。 [続きを読む]
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