「プレシャス」
見た目はデブで、家は貧乏、読み書きができず16歳なのに中学に通い、子供が二人で父親は実の父親、それでいて願望というか妄想が人一倍という、不幸を絵に描いたような黒人少女・プレシャス。
妊娠が理由で退学になってフリースクールに通うことになった彼女がそこで女性教師と運命的な出会いを果たして、読み書きを覚え、次第に希望の光を見出していく…という話だけど、決して単純に明るい話展開ではないのだけどね。
とにかく、主人公のプレシャスが、これ以上ないというくらい悲惨なのだが、不思議とあまり気分がブルーにならないのは、時々挿入されるプレシャスの脳内イメージ映像のおかげだろう。
第82回アカデミー賞で脚色賞・助演女優賞を受賞しているのにもかかわらず、上映している劇場があまりにも少ない。
まあ、出演しているのが、ガボレイ・シディベ、モニークという、あまり知られていない人達なので、セールスポイントがないのかもしれない。
この二人が映画のデブ率を90%以上にしているのは言うまでもない。
唯一の有名人であるマライア・キャリーも、すっぴんで出ているため言われないとわからない。
だけど、キャラ的にはいい味を出している。
監督はリー・ダニエルズ。
人間は環境が大切であることを改めて実感した。
そして、これはちょっとハードな「女の子ものがたり」なのだ。
日本でリメイクするのなら、やっぱりプレシャスは渡辺直美(B108-W105-H102)かな?
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社会の底辺、人生の底辺、いや、ドン底にもほどがあるだろうと、ガツンドカンとやられる。
とりあえずおおまかなあらすじは↓な感じです。
<あらすじ>
実父によって妊娠を2度させられ、母親(モニーク)からは精神的にも肉体的にも虐待を受ける16歳の少女プレシャス(ガボ... [続きを読む]
端役だけどレニー・クラヴィッツ氏も有名な部類に入るんじゃないですかね?
投稿: タニプロ | 2010年5月10日 (月) 00時19分
>タニプロさん
う~ん、本国では有名でも、意外に日本の一般の人は知らない可能性が大きいと思います。
結局、日本人の知っている名前はマライヤ・キャリーくらいで、だけど、それがこの映画の興行的起爆剤になるとは思えず、結局は第82回アカデミー賞で何か受賞したということを前面に出すしかないのかもしれません。
投稿: 管理人 | 2010年5月10日 (月) 00時32分